写真家のニオール・パターソンさんが写し出す、タトゥーを入れた人々の写真。そこには偏見をなくし、タトゥーを再定義しようという想いが込められています。

美しさはインクの深さだけではない

ニオールさんは現在、『Beauty Is Not Only Ink Deep(美しさはインクの深さだけではない)』という写真と物語の本を出版するため、資金を集めています。その写真には、タトゥーが入った人々の姿と、

・タトゥーは、私が愛している人々を表している
・美しさとは、たとえ人々がどう思おうが自分自身が求めるものになること
・私のすべてのタトゥーは人生におけるその瞬間に何を感じてきたかを表現している。これらがあるから今の自分がある

といった、彼らにタトゥーを入れている意味や受けてきた批判、タトゥーが自身の美意識にどう影響しているかが書かれています。

彼らはタトゥーがあろうとなかろうともともと美しい

ニオールさんはこのアイディアについて、自身がタトゥーを入れると決めた時に思いついたと言います。しかし、ネットや家族から否定的な反応がありました。「私はこのプロジェクトを、自分自身も含めて彼らはタトゥーがあろうとなかろうともともと美しいのだということを証明するために始めました」と語っています。

それぞれが、単なるファッションではなく、意志や意味をもってタトゥーを入れているのだ、ということを表現し、美しさを再定義しようとするニオールさんの気持ちは、写真に写る人々が皆、凛としていたりカメラに向かって強い眼差しを向けていたりする姿からも伝わってきます。

タトゥーの是非を問う意見は絶えない

先月、高級旅館チェーンの「星野リゾート」は、旅館が用意する8センチ×10センチのシールで隠せる程度の小さなタトゥー、入れ墨であれば、試験的に入浴を認めるという今年10月からの運営方針を発表しました。文化的な理由で入れ墨をしている海外客や、ファッション的に若者が施している小さなタトゥーを考慮して、可能な限り幅広く入浴してもらいたいということで、「背中に大きく和彫りが入っているのは難しいけれど、小さなタトゥーは許容してもらいたい」といった賛成意見が多数上がる中、「外国人が日本の社会通念に合わせる必要性の方が大切」、「お金のためならなんでもいいのだろうか」といった反対意見も多く出ています。

また最近では、モデルの水原希子がインスタグラムに背中が大きく開いたドレスを着た自身の写真をアップしたところ、わき腹あたりに花柄のタトゥーのようなものが写っており話題になりました。本当にタトゥーか否かは不明なものの、タトゥーそのものへの抵抗感を露わにするファンも多かったようです。

日本でも数年前に比べて、大幅にタトゥーを入れている人の数も増え、偏見もなくなってはきていると思われるものの、やはりつきまとうタトゥーの是非を問う議論。あなたはタトゥーについて、どう思われるでしょうか。

参考記事:Huffington Post

石狩ジュンコ

この記事を読んだ人は答えてね!
人が回答しています