ついにコラーゲン入りビールテイスト飲料も サントリー広報に聞く、ノンアルコール市場が伸び続ける理由

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ついにコラーゲン入りビールテイスト飲料も サントリー広報に聞く、ノンアルコール市場が伸び続ける理由

日本人の半分はお酒が飲めない体質という説がある(出典:キリンビール)。しかし、日本のサラリーマン社会において、上司や同僚とお酒を楽しむ“飲みにケーション”の現場は重要。場の空気を見極めながら、上手にお酒と付き合うことが風通しの良い職場作りにつながることもある。

バリエーション豊かな「コール」や、合コンでは「酔っちゃったフリ」が女性の武器など、お酒にまつわる楽しいエピソードは枚挙にいとまがないが、下戸にとっては、楽しいお酒の時間が人より早く終わってしまうことが悩みのタネでもあった。

出荷量は右肩上がりに拡大中

それが現在、嬉しいことに、各社競ってビールテイストのノンアルコール飲料をリリース。ノンアルコール飲料の出荷量は、ここ5年で3倍以上に拡大しているという。

またビールテイストだけでなく、サントリー「のんある気分」「まるで梅酒なノンアルコール」、メルシャン「メルシャンフリー スパークリング」、キリン「ZERO・HI氷零」、アサヒ「ゼロカク」など、チューハイ、カクテル、ワインなどのノンアルコール飲料も多数登場。

このノンアルコール飲料ブームの背景を探るべく、6月にビールテイスト飲料「オールフリー コラーゲン」、ノンアルコールソーダ「フォレスティ 森のソーダ」を発売するサントリー広報部に聞いた。

ノンアルコールビールは女性のユーザー比率が高い

――ビールテイスト飲料にコラーゲンを配合するという「オールフリー コラーゲン」の開発の経緯を教えてください。

サントリー:ノンアルコール ビールテイスト市場は、ビール類市場と比べても女性のユーザー比率が高くなっています。今回は、ノンアルコールビールテイスト飲料を積極的に飲用されている女性をターゲットに、“コラーゲン2,000mg”が入った「オールフリーコラーゲン」を発売することで、新規需要の創造と市場の活性化を図ります。

――今回、「コラーゲン」を取り上げた理由は?

サントリー:お風呂上りや休日などに、ちょっとしたご褒美感覚で飲んでいただければと考えています。「コラーゲン」は、成分認知・摂取意向がともに高い一方で、「わざわざ摂取するのが面倒」「コラーゲン入りの商品は価格が高い」などと感じているお客様が多いことが調査によって分かりました。そこで今回、手ごろな価格の(150円程度)コラーゲン入り商品を発売することで、いっそう多くのお客様に同ブランドを楽しんでいただきたいと考えています。

甘さ控えめのお酒風味の炭酸飲料にもニーズが

――「オールフリー コラーゲン」はパッケージもピンクで女性を意識されていますが、「フォレスティ 森のソーダ」の発売の経緯は?

サントリー:近年、RTD(Ready to Drinkの略。缶チューハイ、缶カクテルなど)や炭酸飲料などで、甘さを控えた商品が人気を集めています。そんな中、くつろぎの時間に楽しめる“甘さ控えめで味わい深い”炭酸飲料に対するニーズがあることが当社の調査によって分かりました。そこで、“お酒風味の炭酸飲料”として楽しめる、「フォレスティ 森のソーダ」を発売することにいたしました。長年にわたる酒類の開発によって培った当社の技術を活用し、甘さ控えめで味わい深いお酒風味を実現するとともに、森の香りを封じ込めることで、くつろげる味わいに仕上げました。

若者はビールよりも缶チューハイ、缶カクテル

――サントリーのRTDに関する調査では、20代が1か月以内に飲んだお酒は、RTD(65.5%)、ビール(59.2%)、発泡酒(28.4%)でした。さらに昨年の調査では、若年層ほど甘いお酒を好む傾向があるという結果も報告されています。「ほろよい」「ふんわり鏡月」「澄みわたる梅酒」など、甘いお酒や飲みやすいお酒を発売されているのは若い層に向けているのでしょうか。

サントリー:当社としては、様々な“新しいおいしさ”や“飲用スタイル”の提案を通じて、若い層を含む新規需要を開拓していきたいと考えています。若者をターゲットとしたアルコール度数3%の「ほろよい」はやさしい甘さや等身大のTV-CMがご好評いただいています。また、「ふんわり鏡月」や「澄みわたる梅酒」も若い層のお客様に人気で、仲間とボトルを注ぎ合って楽しむスタイルも楽しんでいただいています。

ノンアルコール飲料が次々と登場する背景

(図 サントリーニュースリリース2014年2月「RTD(※)に関する消費者飲料実態調査」より転載)

堂々と「ビールって苦い!」と言える時代

――榮倉奈々さんのCMで、ビールとレモンの発泡酒「ラドラー」を発売していますが、こちらも甘いお酒を好む若者がターゲットなのでしょうか。

サントリー:「ラドラー」のメインターゲットは、普段ビール類をあまり飲まない、20~30代前半の若年層や女性です。ビール類の飲用が少ないお客様に調査をしてみると、ビール類に対して「飲み応え」「乾杯の楽しさ」「お酒としての本格感」といった点に魅力を感じている一方で、「苦くて重い」「昔ながらでちょっと堅苦しい」という意見が聞かれました。そこで今回、ヨーロッパでは伝統的なビール類の楽しみ方であり、若年層や女性にも人気が拡大している“ラドラー”を新たに提案することにより、ビール類の魅力を気軽に体感いただこうと考えました。

――今後、ビールは、プレミアム化、糖質オフの機能系ビール類の他に、「飲みやすさ」を重視した展開もあるんですね。

サントリー:ビール類市場の構成という観点から言うと、「ザ・プレミアム・モルツ」などの“プレミアムビール”と、「金麦 糖質75%オフ」などの“機能系ビール類”の比率が近年高まっています。20~30代の女性も含め、いっそう多くのお客様にビール類を楽しんでいただけるよう、「ラドラー」など気軽に楽しめる新商品の提案をはじめ、ビール類の魅力をお伝えするマーケティング活動を積極的に展開していきたいと考えています

多様な商品の登場により、お酒やノンアルコール飲料の楽しみ方はますます広がっていることがわかった。お酒が飲める・飲めないなどの体質や体調、シーンもふまえて、ノンアルコール飲料を上手く組み合わせ、健康的に楽しんではいかがだろうか。

(穂島秋桜)

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