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2015/04/26

キャビンアテンダントの秘密4選 

筆者は20代の頃に国際線でパーサー(航空機の客室乗務員のリーダー)をしていました。ロンドンを拠点に週1のペースで長距離フライトに乗務し、毎回6人のジュニア・キャビンアテンダントを統括していました。

今回は筆者の体験や、友人の現役キャビンアテンダント(以下、CA)の体験をもとに、知っていると空の旅が楽しくなるかもしれないCAの秘密をご紹介します。

1.訓練学校で学ぶCA流ナンパの断り方

「著名人や財界人がCAと結婚」というニュースがたびたび報道されます。「CAは乗務中に婚活をしている」とチャラいイメージがあるかもしれません。実際に、お客様からお食事の誘いをいただくことがあります。私もゲイの白人ビジネスマンから誘われたことがたびたびありました。

しかし実際、CAの訓練学校では、そういったお誘いを丁寧に断る術を学びます。まず自分の携帯番号やメアドは絶対に渡してはいけません。とにかく笑顔で丁寧に断り続けます。それでもお客様が執拗にお誘いになる場合は、相手の名刺を頂戴しておきます。そしてフライトが終わった後にきちんと破棄させていただくのです。あくまでも「ご連絡いたします」とうわべだけの嘘をつかずに、「こちらからの連絡は会社の規定で禁じられておりますが、お名刺は有難く頂戴いたします」とはっきりとお伝えします。

2.担当CAが次々変わるエリアにはイケメンが?

CAにはドリンクやお食事のサービスを始め、長距離フライトでは水分補給のために1時間おきに水を配布するなどの業務があります。また定期的にお客様の様子をチェックするために巡回もしますし、お手洗いの清掃もしなくてはなりません。CAが周りを歩いていても不自然ではありませんが、通常は各CAには担当エリアがあります。

しかし特定のエリアだけ、入れかわり立ちかわり担当でないCAがいたら不思議ですよね。それはそのエリアに要注意人物が乗っているか、お目当てのお客様が乗っているかのどちらです。勤務後は、CAも女子会のようにタイプのお客様の話をすることもあります。ですので、代わる代わる「巡回」に出るのです。

3.「香水の無料お試しサービス」の本当の意味

機内では免税品をCAが販売しています。会社によって、免税品担当CAには販売額に応じてボーナスが出ることがあるので、頑張って売り込みをします。しかし急に特定のお客様だけに「香水を無料でお試しになりませんか」と伺うことがあります。これは稀なことですが、実は隠された意味があるのです。

これも訓練学校で学ぶ接客術のひとつで、実は「苦情対処法」なんです。体臭の強いお客様が搭乗していた場合、別のお客様から苦情を受けることがあるのです。CAはなんとか対処しなければなりません。方法は2つ。ひとつは、体臭の強いお客様に免税品の香水を「無料サービス」とお試しいただくことで、体臭をカバーする方法です。もうひとつは空調を強めて、機内の室温を下げます。これで体臭は拡散しにくく、他のお客様の嗅覚も鈍ります。また寒くなってきたら毛布が欲しくなりますよね。ここで該当のお客様に毛布をお持ちして体を覆うことで匂いをカバーします。知れば納得ですよね。

また、もしお客様が機内で嘔吐したら、その匂いは直ぐに消し去らないといけません。この際にはとにかく綺麗に払拭した後、コーヒー豆を一袋かけて覆ってしまいます。これでほとんどの匂いが消えてしまうんですよ。

4.ビジネスクラスの乗客は要求が多い!

CAに対して要求が多いお客様がいるのは、高額なファーストクラスでしょうか。実は違うんです。ファーストクラスのお客様は富裕層や著名人が多く利用します。こういったお客様は旅慣れていたり、離陸前にラウンジ等で特別サービスを受けているので、機内では多くを要求されません。有名な世界的歌手が搭乗したときには「とにかく眠らせて下さい。食事も要りません」と12時間1度もお声をかけませんでした。CAにとって「手のかからない」のがファーストクラスなのです。

では逆にエコノミー? 実は違います。エコノミークラスはお客様の絶対数が多いので対応に追われることはあります。しかし大抵のことはCAも手馴れたもので、てきぱきと対処できます。

となると、ビジネスクラスでしょうか? その名の通りビジネスで利用するお客様が多く、また重役クラスの方は人を使うことに慣れているので、CAを小間使いのように扱う方もいらっしゃいました。また会社の経費だったり、マイレージなどを使って無料でアップグレードされた方は、今回限りの贅沢とばかりに要求が多くなりがちです。何よりも一番要求やクレームが多いのがビジネスクラスなのです。

ビジネスに配置されるCAは、エコノミーを担当する若いジュニアたちではなく、その上のパーサーやシニアパーサーといったベテランがお世話いたします。若いCAとのフライトをお望みの方はエコノミーをおすすめします。

さて、いかがでしたでしょうか。ゴールデンウィークに旅行を計画されている方は、ぜひCAにも注目して快適な空の旅をお楽しみください。

ジュージー・エレガンザ

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