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2015/04/21

「有名人と友達」虚言に騙されない方法

誰しも嘘はついてしまうものだ。寝坊して遅刻したのに「すいません。バスが遅れまして」というぐらいはみな日々やっているだろうし、そう罪は深くない。だが、他人に誤解や損害を与えるような虚言は問題だ。

たとえば、営業職の女性が「この間、会社で表彰されて」と誇らしげに語れば、「営業成績がよくて表彰されたんだな。やり手なんだな」と受け取ってしまう。だが、実は勤続10年の表彰だったら誤解したことになる。そして、あえて「勤続10年で」という部分を省いて、相手が自分を過剰評価するように狙っていたとしたら悪質といえよう。

このように「微妙な虚言」を口にして、自分を実際よりも大きく見せようとする人はしばしば存在する。

「あそこの部長と仲良しで」「担当したプロジェクトが好調で」と自らの人脈や功績をアピールする人に会ったときに、どう対応したらいいのだろうか。

今回は、自分を必要以上に大きく見せようとアピールしてくる「微妙な虚言癖」をもつ人たちに騙されないコツを探ってみたい。年間に何百人という初対面の人から話を聞く仕事をしている記者たちに「騙されないコツ」を教えてもらった。

    具体的な数字を確認する

業界新聞社の経済担当の記者はいう。新人時代に「話題の新商品コーナー」を担当していた時の経験をこう話す。

「取材したメーカーの広報が『おかげさまで売れ行き好調です。売り切れたお店から追加注文がくるんですが、在庫がないので対応できない』といったんです。そのまま記事にしようとしたら、通りがかりの小売店でその商品が沢山残っていて、しかも先週より値下げして売っているんですよ。調べたら他の店舗でも大量に商品は残っていて。全部出荷してお店で山積みにして売っているから、メーカーには在庫がないんです」

この記者は「売れ行き好調」という文言を記事から削った。その後は、企業担当者が「売れ行き好調です」というときは、必ず、具体的な数字を質問する。

「出荷数だけだと分からないので、実売数を訊くようにしています。数字を教えてくれない時は、相手の表情の変化を見ますね。これをプライベートで応用すると『私の新しい彼氏は背が高いんだ♪』と自慢されたら『何センチぐらい?』って突っ込んで、訊くみたいな感じですね(笑)」

 

    「仲がいい」と自慢されたら、具体的な付き合いの内容を訊く

女性週刊誌の記者はいう。

「セレブリティの名前を出して『あの人と自分は仲がいい』とアピールして、自分のカーストを高く見せようとする人はしばしばいます。ちょっと前も、女性コラムニストが『東野圭吾さんと仲がよくて』というんです。へーっ、すごいなあって思うじゃないですか。ところが実際はパーティーで2回ぐらい会って少し話をした程度らしいんですよ(笑)。こういうときには、“具体的にどういう風に仲がいいのか”と突っ込むと、化けの皮がはがれます。『LINEとかで、よくやりとりしているんですか?』って訊いて、相手が『ええ、今朝もやりとりしました』と返答したら『スタンプを使うんですか?』『どんな話をするんですか?』って詳細を訊いていくんです。その時の反応で分かってくることがありますよ」

    女の勘に従ってみよう

挙げた2つの方法はどちらも、「相手の表情を観察する」ことがポイントのようだ。実はこの観察眼は女性の方が優れているとされる。

ベテランの男性ジャーナリストはこう話す。

「女の記者は勘がいい。政治家の囲み取材をした時に、俺らは騙されるんだけど、女の記者が『今の嘘よ』というから、裏をとると本当に嘘だったってことはしばしばある」

この「女の勘」という言葉に対して、ノンフィクションライターの杉浦由美子さんはいう。

「女は勘がよい、といいますが、それは男性よりも女性の方が細部をよく見ているからではないでしょうか。ある女性記者が、某男性芸能人を六本木で見かけた時に、ちぐはぐな色の靴下を履いているのを見て、“いつも私服も完璧だったのにおかしい。さては奥さんとうまくいってないのかな?”と思って取材したら別居していたそうです。男性は論理的に考えるのが得意ですが、細かいところを見ていないことも多いです。一方、女性はディテールをよく観察していると感じますね」

論理的な思考力が重要だといわれる昨今だが、だからこそ、他の能力も重要になっているのではないだろうか。細やかな観察眼を“女の勘”というならば、「微妙な虚言」に騙されないようにするためには、自分の勘を大切にすることも大切なのかもしれない。

(木原友見)

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