3割が「性暴力を受けたことがある」

性暴力とは、本人の意思に反する性的な行為、そのすべてを指します。性暴力は被害者の尊厳を深く傷つける犯罪です。心身に危害を加えられるばかりか、「被害者の方に非があったのでは」などという心ない批判にさらされ、二重に傷つけられるということもあります。また、加害者が親族や友人など身近な人である場合も少なくないため、被害届が出される件数は実際の発生数のごく一部でしかないというのが現実です。

【アンケート】実は過去に性暴力を受けたことがある?

3割が「性暴力を受けたことがある」

※サンプル数:2,822人(4月15日現在)
※ウートピ世論調査結果より(投票結果はコチラ

<アンケート結果>
「ある」・・・・・34%
「ない」・・・・・66%

今回のアンケートには約2,800人もの回答が寄せられました。数多くのウートピ読者たちが性暴力について強い問題意識を持っているということが分かります。コメントも非常に多く集まり、すべてを掲載できないことを歯がゆく思います。

※回答はわかりやすいよう一部表記を変更しています/すべてのコメントはウートピ世論をチェック

痴漢は悪質な性暴力のひとつ

・小6の時に痴漢とか、、、
・ないに入れたけど痴漢ならたくさんある
・小学1年の時に、後ろから走って来た中学生にお尻を触られた
・満員電車の痴漢。犯人は分かってたけど、面接に行く途中で急いでいたから、そのまま電車を降りてしまった。今思えば、遅刻してもいいから通報すればよかった。痴漢犯罪者は心の病気の一つだから必ず繰り返す。次の被害者を出したと思うと更に悔しい
・夜の帰宅途中にいきなり後ろから抱きつかれて股に手入れられた。その後彼氏に相談したら、お前が悪いって言われた

痴漢は悪質な性暴力のひとつです。通勤・通学時の電車やバス、路上などで狙われ、小さな子供も被害に遭っています。未成年者に対する痴漢や性犯罪は「いたずら」と表現されることがありますが、疑問を禁じえません。「いたずら」ではなく「犯罪」です。

性的行為への嫌悪感で私生活に支障をきたす

・飲み屋の店員にレイプされた事があります。当時は死にたいと思ったけど、今となっては他人事のようで、そのときの事もうまく思い出せません。あんな事があったのに忘れてるって、変な話ですけどね(笑)
・なかったことと自己暗示をかけてる
・初体験が無理矢理されて、当時はレイプと認識できてなかった。その後も誰と付き合っても「早く終われ」と思うほど、あたたかい関係が築けない。吐き気がする
・付き合っていた人から。今は性的に見られたり触られたりすると吐くようになった
・つらい。このコメント欄は心底つらい。私も被害を言えないでしまい込んで、自分を責めたり相手を憎んだりしながら必死で生きている。そんな人がきっと私の周りにも居るのだろう

あまりに辛い体験をしてしまうと、人はその出来事を忘れることによって精神の回復を図ろうとします。また、性的な行為に嫌悪感を覚え、他者と信頼関係を築くことが困難になってしまうこともあります。内閣府の「男女間における暴力に関する調査(平成26年)」によると、レイプ被害に遭った人の59.8%が「生活上の変化があった」とし、複数回答で「心身に不調をきたした」(24.8%)、「自分が価値のない存在になったと感じた」(18.8%)、「異性と会うのが怖くなった」(16.2%)と答えています。性暴力は被害者のその後にまで長く悪影響を及ぼす、執拗で根の深い犯罪なのです。

加害者は「身近な人」という性暴力の陰湿さ

・母の再婚相手(義父)に、1月にレイプされ初体験になってしまいました……生理も来ません。警察に相談しても後ろで笑い声が聞こえ、『そのお父さんと一緒に来てください』と。どうすればいいのかわかりません。もう死にたい……
・3つ上の兄から。幼稚園のころに。ずっと自分が汚いと思っていた
・父親から。幼すぎてわけがわからなかったが自分の性意識の歪みはそこからきているということがわかった。男性が嫌いになってしまった

家庭内で起こる性暴力に声を上げて抵抗することは、生活の拠点を失うことに等しく、生きるために黙って受け入れるケースが少なくありません。また、夫婦間においても性暴力は発生しています。

・夫がずっと膣外射精で、嫌だと言うと不機嫌に。ピルを飲んでいましたが不倫相手に出会い、男性がさっさと終わらないセックス、気持ち良くなる寸前にバンッと離されるセックス以外を経験。今思えば夫のやり方は性暴力に近かったのかも
・ 30歳頃ようやく結婚したが、結婚したら急にモラハラ、モノ扱い。レスになっていたにも関わらず無理やりやられた。最低。その後暴力もあり離婚

このほか会社の上司やバイト先の店長、学校の先輩など、上下関係をたてに被害に遭ったという声もたくさん寄せられていました。

「ない」と回答した人も「被害ゼロ」というわけではない

「ない」と回答した人の中には、未遂だったり、友人が被害者だったりと、決して他人事ではないと捉えている人が多くいました。

・通勤途中、道沿いに停まってた車から急にお兄さんが飛び出してきて「今からホテル行きましょう!」と私の腕を掴んで引っ張ってきた。私がビックリして咄嗟に思いっきり叫んだら、たまたま近くにいた自転車に乗ったお巡りさんとそれを見てた職場の先輩が飛んできて助けてくれた。あの時、周りに誰もいなかったらと思うとゾッとする
・ないに入れたけど、バイト帰りに店長が車で送ってくれた時に、車内で押し倒されかけました。すぐに降りたので、キスだけで済んだけど、危なかったかも。まさか既婚でしかも店長がそんなことをするとは思わなかったです

加害者は性暴力を軽く考えており、被害者の恐怖や嫌悪感、トラウマなど想像すらしないのではないのでしょうか。性暴力を防ぐためには、相談窓口を増やすことや被害者のプライバシーを保護すること、そして社会全体で認識を共有する手立てとして、セミナーの開催や学校教育での積極的導入が必要だと感じます。まずは家族や恋人間で、互いに尊重し合うことの大切さを話し合ってみませんか。

内野チエ

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