ネットに公開された美少女の性器…その行く末は?

英語圏で2013年の「今年の言葉」にも選ばれた、「自撮り」を意味する「セルフィー(selfie)」。オバマ大統領を始め、ジャスティン・ビーバーやレディー・ガガなど、セレブ達の多くが「自撮り」していることが注目され、多くの一般人女性たちも、ツイッターやインスタグラムといったSNSに自分の画像を掲載することが当たり前になりました。そんな中、自分たちの過去の「セルフィー」によって、今現在も苦しんでいる少女たちがいるのをご存じでしょうか。

    アメリカの匿名掲示板「4chan」に投稿されたセルフィー

4chanは、文字だけでなく写真も投稿できるアメリカの匿名掲示板サイト。いわゆる「オタク」たちが集まることで知られる巨大な掲示板ですが、まだ「セルフィー」という言葉が広がる9年ほど前、ここはウェブカメラを使って少女たちが自分の写真をアップする場所でもありました。彼女たちは「XXちゃん」と呼ばれ、有名なネットアイドルを輩出したことも。

    20代半ばになった今でもストーカー行為に苦しむ女性

15歳の「クラッキー」は日本の女子高生の制服をはじめ、様々なコスチュームに身を包んだ写真を投稿しました。ダークで一風変わったテイストを持つ彼女は、瞬く間に熱狂的なファンをもつ人気者に。クラッキー自らセルフィーを投稿していたブログが探し当てられたことで、そこから画像が引用され、4chan掲示板はクラッキーの写真だらけになったのです。

クラッキーはブログに投稿した写真を削除し、掲示板の管理者もネットユーザーに対して彼女の写真を投稿することを禁止しました。しかし、クラッキーに夢中になったファンたちはまた新たな専用掲示板を作り、そこでクラッキーの写真を交換し始めたのです。

そして、匿名であることを望んだクラッキーでしたが、ファンたちは「クラッキーの正体探し」を止めず、名前やバイト先を探り当て、実際に電話をかけるなどのストーカー行為に及びました。現在でも複数のファンサイトが存在し、20代半ばになった彼女が今どこで何をしているか探し続けているファンもいます。

    ボーイフレンドへ送った胸と性器の写真がネットに公開され…

「ロリ」もこのようなかつてのセルフィーに悩まされ続ける一人です。11歳でパソコンを手に入れたロリは、12歳からオンラインフォーラムに出入りし始め、チャットセックスも体験します。4chanへの画像投稿を始めた彼女は「自分に注意が向けられることに中毒になってしまった」のだといいます。

「まるで麻薬中毒のようでした。自分の画像についたコメントを学校から帰ってくるとチェックするのが日課になりました」

ロリの投稿する画像やビデオは決してヌードやポルノ的なものではありませんでしたが、年齢よりもずっと若くみえる彼女に熱狂する男たちは、幼児性愛者がほとんど。そして13歳になったロリは、インターネット上で知り合った(実際には会ったことのない)ボーイフレンドへ送った胸と性器の写真を4chanに公開されてしまうのです。

男たちはロリの住所などの個人情報を突き止め、自宅へ高価なプレゼントを送ったり、家の写真と共に「この場所でロリを誘拐する」との予告投稿をするなどの行為に及びました。ロリはすっかり怯え、今では自衛のためにたくさんの銃を持った両親と共に家に引きこもって過ごしています。

13歳の彼女が軽い気持ちで撮影したセルフィーが、8年経った今も彼女とその家族を苦しめ、脅かしているのです。

    ネットにアップされた画像をすべて消すのはほぼ不可能

普段何気なくSNSにアップしている写真ですが、一度ネットにアップされた画像は、本人がいなくなった後もオンライン上で生き続けます。画像を悪用する犯罪者が一番悪いのは当然のことですが、女性が自らの身を守るためにも、本当にネットに公開して良い写真なのか? と、一度考えるクセを身につけたいものです。

(文=市川ゆう)

画像:Original Update byN i c o l a