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2015/04/10

オーストラリア最南端に浮かぶ小さな島、タスマニア在住のアーティストが今、世界中から注目されています。彼女の名前はソニアさん。一児の母親でもある彼女は、政府の研究開発機関に勤める科学者でしたが、リストラされたことがきっかけとなって、この予期せぬサクセスストーリーが生まれたのです。

中古の女の子の人形の化粧を拭き取り、自然な顔にリメイク

子供の頃から人形が大好きで、中古や手作りのおもちゃで育ったソニアさん。もともと手先が器用でクリエイティブな彼女は、中古品や壊れたものをリメイクして新しい命を吹き込むことが趣味でした。解雇されて時間的に余裕ができた頃、中古ショップに1ドル程度で売られていた女の子の人形を見てひらめきます。過剰に整えられた、グラマラスな化粧の人形の顔を除光液で拭き取り、ごく普通の、自然な、そばかすのある顔を描いてみたのです。キッチンで糊と絵具をこねて靴を作り、タイトでセクシーな衣服の代わりに、彼女のお母さんが編んだニットの服を着せてみたところ…

自然な顔に直した人形がかわいいと話題

Tree Change Dolls™より

あまりの変わり様と愛らしい出来栄えに驚いた旦那さんに強く勧められ、フェイスブックに写真を載せたところ、200人程度の友人からバイラル的に広まり、瞬く間に国内外で大反響を呼ぶことになったのです。今年1月下旬に開設したフェイスブックページも現時点でフォロワーが34万人を超え、出来上がった手作り人形の写真をアップロードする度に数秒で完売、世界中からオーダーが絶えないのだとか。

いかに子供用の人形が不自然で、過剰にセクシャルだったか気付いた

そんな反響に驚いたのは他ならぬ本人でした。起業を目指していた訳ではなく、ただ単にリメイクを「こっそりと」楽しんでいたソニアさん。34歳の大の大人が、人形いじりが趣味だなんて恥ずかしいとすら思っていたとのこと。意図やメッセージを込めたわけでもないのに、人形のビフォーアフター写真を見た人々が、いかに子供用の人形が整形したかのように不自然で、過剰にセクシャルだったか気付いたのです。子供たちの親からは「こんな人形で遊ばせたかった!」、「この人形たち、前よりうんとハッピーに見える!」と大好評。子供たちも「友だちの○○ちゃんに似てるー」、「この人形ね、キャンプに行きたいって~」と、自分や友だちと重ね合わせているようです。

「自分はビジネスを大きくするつもりはないの。ただ、もしこの人形たちが大手おもちゃ会社の目に留まり、彼らのデザインに影響を与えるとしたら、それも悪くないわね。」と茶目っ気たっぷりに笑うソニアさん。今やソーシャルメディアで直接アーティストから作品を買える時代。日本でこの人形を見る日もそう遠くはないかもしれませんね。

(ボーグイクコ/From Littl’e’ Things.)

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