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2014/01/30

 産後クライシスを解決するのは家事ではなく共感?

昨年末からじわりと話題になっている「産後クライシス」の問題。出産後、夫婦仲が急激に悪化する現象を指す言葉で、特に妻から夫への愛情が減ることが指摘されています。

「産後クライシス」に関する書籍は、昨年11月に『産後クライシス』(内田明香、坪井健人/ポプラ新書)、『産後クライシス なぜ、出産後に夫婦の危機が訪れるのか』(岡野あつこ/角川フォレスタ)の2冊が出版されています。それぞれの書籍でも、さまざまな「産後クライシス」の例を読むことができますが、今回はより多くの例を集めるために、子どものいる夫婦に「産後クライシスを体験したことがあるか」について聞きました。

「妻が出産前と違う」夫側の声

まずは夫側の意見を紹介します。

「子どもはかわいいが、ケンカは増えた。たとえば、夕食が終わって食器を洗い場に持っていかないことで妻から怒られる。出産前は同じようにしていても怒られることはなかったのに」(32歳男性/共働き夫婦)

「『妻と夫』だった関係が、出産後に『妻&子と夫』に変わってしまった。家庭内で居場所がないように感じ、結局2年で離婚することに」(34歳男性/元妻は専業主婦)

夫側の意見で多かったのが、「出産前と同じことをしているのに怒られる」と、「出産後は妻の意識が子どもだけに向いているように感じられる」というもの。夫は出産後の妻の変化に戸惑いを覚え、ときにはさみしさや理不尽さを感じているのかもしれません。

もちろん中には、育児が重労働であることや、妻の負担について理解し、考えている夫もいます。

「家事分担も大事だけれど、個人的には夫がまずやらなくてはいけないのは疲れている妻への理解だと思います。全く言うことをきかず、何をするかわからない子どもの世話と監視を1日中していると気が狂いそうになるという気持ちはわかるので、そのフォローをしたい」(33歳男性/共働き夫婦)

確かに、「頑張ってるね、いつもありがとう」という声だけでもうれしいという妻の声は多いもの。「女は子育てができて当たり前」と思われがちですが、誰だってはじめは初心者です。妻側からのエピソードも紹介します。

妻からも「こんなにケンカするとは思わなかった」の声

「10年以上交際して結婚しましたが、子どもが生まれてからケンカが増えました。仕事に復帰する前は、夫の帰りが少しでも遅いとイライラ。復帰後は、私の方の負担が多いという不満を毎日のように抱えているので、その不満が平日の間に膨れ上がり、週末に夫が家事をさぼっていたりするとケンカになってしまいます」(34歳/共働き夫婦)

「結婚してから8年後に出産しました。出産前は全くケンカしなかったのに、出産後にケンカをするようになって自分でもびっくり。夫は毎日帰りが23時を過ぎるような仕事なので、彼も大変だと思うけれど、その間子どもをひとりで見ている大変さを理解してくれるといいな……と思います」(40歳/共働き夫婦)

妻側の意見では、やはり「理解」を求める声が。また、妻の側からも「ケンカが増えたのは意外だった」「なぜケンカしてしまうのか悩む。悩んでいる人が多いのであれば、みんなで解決策を考えて共有できればいいのでは」という声も複数聞かれました。

認識が広がり始めた産後クライシス。あなたの周囲では、どうでしょうか?

(文=風呂土ミキ)

画像:Original Update byBailey Weaver