伊藤春香(はあちゅう)さん

いまをときめくIT起業家・有名ブロガーたちに、働くアラサー女性たちの生き方のヒントを探る本企画。前回は、ネット界の聖女・伊藤春香(はあちゅう)さんに友達づくりのポイントや、理想の恋愛パートナーについてお伺いしました。

>>【前回はこちら】「ひとりで幸せを完成させられたら、人類最強」 はあちゅうが語る“自立恋愛論”

最終回では、はあちゅうさんに「ずばり自分らしい生き方とは?」について、今年の活動目標も交えながらお答えいただきます。

ネットは世界をわかりやすく可視化してくれたもの

――はあちゅうさんはネットで有名になられたと思うんですが、ソーシャル・SNSは、はあちゅうさんにとってどういう存在ですか?

伊藤春香(以下、はあちゅう):世界をわかりやすく可視化してくれたものかなって思います。今ってもう、ネット上にアカウントが無い人が少ないと思うんですよ。だからリアルで会っていなくてもお互いの近況がわかったりとか、人間関係がわかったりとか、そういう風にリアルを投影してくれるんですね。SNSのおかげでその人の人気度とかも全部わかるので、全部目に見える形にしてもらった、っていう感じがしています。

――つまり、ちゃんと評価されるものは評価されていき、精査されていくってことですよね。

はあちゅう:そうですね。だってやっぱり、おもしろいつぶやきをしている人はフォロワーが多くて、おもしろくない人は少なかったりとか。芸能人の人気もツイッターのフォロワーやブログの閲覧数でランキング化されて、全部わかりやすくなっていますよね。関心度が目に見える時代になったんだなって思います。嘘がつけない時代ですかね。

――今後ネットにあったら良いと思うコンテンツはありますか?

はあちゅう:特に足りてないとはあんまり思わないんですけど、励まされるようなコンテンツはみんなが求めているものだと思います。

――仕事であれ、恋愛であれ、ということですね。実際にインターネット上ではあちゅうさんが励まされた経験ってありますか?

はあちゅう:それこそ友だちのブログとか励まされますね。がんばってるのは私だけじゃないんだ、とか。ちょっとしたつぶやきでも思います。「まだこの人起きてる」とか(笑)。そういうちっちゃいことなんですけど。周りががんばってると自分もがんばらなきゃって、背筋が伸びるっていうのはあります。

今年は“小説家”はあちゅうがデビュー

伊藤春香(はあちゅう)さん

――今年、新たに挑戦してみたいことはありますか?

はあちゅう:今年やりたいことが3つあります。ひとつは小説を書くこと。あとは日々感じたこと、いまのブログよりもうちょっと感情に寄せた自由に書いてるプライベートな日記があって、どこかでいつか出せたらなって思っています。あとは、今年お仕事ですごい旅をすることになりそうなんです。その旅の経験や感情を書き溜めたいですね。

――今すでに個人で書かれている日記を、公開していくイメージですかね? 感情の動きのような部分にフォーカスして。

はあちゅう:それに近いですね。でもまだそんなに量があるわけじゃないので、日々更新していきます。半小説、半日記的な…日記というかポエムみたいな感じなんです。

――とても面白そうですね。ちなみに、今後小説を書かれるということですが、どういった内容なのか、いまイメージされているものはありますか?

はあちゅう:いまのところ、書いてみたいテーマはふたつありますね。ひとつは、自分が書いていておもしろいので、「アラサーの婚活」を。それは、もう書き始めているものです。もうひとつは、男性の視点から、“2人目の男”みたいなテーマを書きたいと思っています。ふたつ恋愛模様があるっていう感じですかね。もう旦那さんがいる人と不倫している男の人だったり。まあ、女性でもいいんですけども。ナンバーワンじゃない、“ナンバーツーの地位”というステータスにいる人たちの心情を書いてみたい。ただ、そのテーマに私らしくトッピングするものはなんだろうと考えています。

――はあちゅうさんらしい要素、ということですね。

はあちゅう:編集の方にも「伊藤さんがもし小説書くのであれば、ネットの裏の話だとか、あなたにしか書けないことを書かないと売れないよ」と言われているので、その“私らしい”部分をもうちょっと突き詰められたら、おそらくどちらもいい作品になると思うので、いま試行錯誤しています。他の作家さんと違う部分で、何か深みが出せるようなものがあればいいなあ、と。あとは、元気を与えられるものがいいですかね。この本を書いたときにも、私は自分のテンションが結構低いので、あまり元気をあげられるタイプではないんですけど(笑)、「一緒に元気になろうね!」って思いを込めようとすれば、湧いてくるものだと思いました。

日々変化していく生き方が「私らしい」

――それでは最後に、はあちゅうさんにとって「自分らしい生き方」ってなんでしょうか?

はあちゅう
:自分らしい生き方、なんでしょう。でもなんとなく“完成しないところ”に自分らしさがあるのかなあと思っています。日々変化していく生き方が、私らしいのかも。私すごく興味が移り変わるんですよ。ちょっと前にうどんにはまってたかと思ったら、次はラーメンにはまったり。好きなものがわりと日々更新されていく。これってすごくネット的かもしれないんですけども。

自分にこれといって特化した分野が無いことがコンプレックスだった時期もありますが、逆に、私はこうやっていろいろなものに興味を持ち、一気に突き詰めて、次に行く。このサイクルによって、ミーハーな自分を受け入れられるようになってきています。日々やりたいことが変わるのも、私らしさなのかな。だから、常に動いていることが私らしいんだろうなって思います。周りの人との付き合い方についても同じ。やはり、新しい人に会うたびに新しい価値観をいただくので、それこそが人生の楽しさなのかな、と思います。価値観の変化を楽しめる自分でありたいですね。

――難しいですよね、“自分らしい”って。

はあちゅう:そうですね。「これが私らしいんです」って言えないんですよね。でもそれを探る過程のなかで、私らしさは見つかると思うので。これから“私らしさの旅路を行きます”みたいな気持ちになりました。今、質問を受けて。

【完】

●はあちゅう(伊藤春香) ブロガー、作家/ソーシャル焼肉マッチングサービス「肉会」代表/有料オンラインサロン「ちゅうもえサロン」「ちゅうつねカレッジ」を主宰/1986年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒。2009年電通入社後、2011年トレンダーズに転職し、「キレナビ」編集長や動画サービスに関わる。2014年からフリーで活動し、講演・執筆活動、ウェブサービスの運営を続ける。著書に『半径5メートルの野望』『自分の強みをつくる』『恋愛炎上主義。』などがある。

鈴木 絵美里

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