はあちゅうが語る人類最強の自立恋愛論

いまをときめくIT起業家・有名ブロガーたちに、働くアラサー女性たちの生き方のヒントを探る本企画。前回は、ネット界の聖女・伊藤春香(はあちゅう)さんに「自分らしい仕事とは何か?」についてお伺いしました。

>>【前回はこちら】会社員の安定は“不自由”とのバーター はあちゅうが考える「自分らしく働く」ということ

今回は、引き続きはあちゅうさんに「自分が自分らしくいられるための環境づくり」というテーマのもと、友達づくりのポイントや、理想の恋愛パートナーについてお話を伺います。

はあちゅうの友達づくり

――女性は自分のライフスタイルの変化とともに、友だちが変わっちゃいますよね。

伊藤春香(以下、はあちゅう):そうですね。でも、人間って変化していくので、数年後にはまたわかり合えたり意気投合したりということもありますよね。結婚するとガラリと価値観が変わったり。たとえば、私はいま、既に出産した友達と会っても話が通じないんですね。子どもの保育園をどこにするかっていう話に私は全く実感わかないし、楽しくない。いや、その前にどうやったら結婚できるかを聞きたいんだけど……って(笑)。

――それ、あるあるですね(笑)。

はあちゅう:なので、私はすべての人に全部を求めないです。恋愛の相談をする相手と仕事の相談をする相手って、もう分けちゃっていいと思うんですよ。私自身もそうやって誰かから切り分けられてる部分てあると思うんですよね。

たとえば私はカラオケが好きじゃないので、“仕事の相談はするけどカラオケには誘わないはあちゅう”といったように、既に分けて考えられている。自分が選ばれるカテゴリってそれぞれにあるはず。なので、好きなものとかアドバイスできるところとか、それぞれの一致する部分で仲良くできれば、人間はつながっていられると思うんです。ある種、割り切っているというか。そうしていれば徐々に「あの人はそうなんだ」って思ってもらえるんじゃないかな。

恋人の“付属品”になりたくない

――では、恋愛のパートナーについてのお話も伺えればと思います。はあちゅうさんは、恋人に対してはどういったことを求めますか?

はあちゅう:パートナーについては、「一緒に人生を歩んでいく」という前提でその人のことを見るので、“余白がある人”がいいです。

――“余白がある人”とは?

はあちゅう:彼の人生に対してまだミステリアスな部分・謎があったりとか、冒険のある部分がないと、本当に退屈になっちゃうかなと思っていて。安定と退屈って紙一重だと思うんですよね。私は常に変化が無いと、関係性がダメになるんじゃないかっていう恐怖があります。安定と退屈っていうのは、完璧になると、相手への不満で不安定にさせることしかないんですよ。どうしてもそっちに意識がいっちゃうんですけど、外に危機があるときっていうのは、協力して、そっちに立ち向かおうっていうふうになるので、絆も仲も深まると思います。

恋愛相手とは、一緒に人生を作り上げていくプロセスを楽しみたいので、たとえばすごく有名で既にお金も暇な時間もたくさんある、みたいな人では、自分がペットみたいな気持ちになるというか、 “その人の人生の付属品”のように感じてしまってあまり楽しくない。「この後どうなっていくのかな」という感覚をふたりで楽しめる人がいいですね。

――男性のほうに能力があると、すごくかっこよく見えて自分もそういうところにいるんじゃないかと勘違いしてしまいがちなケースもありますよね。けれど、自分がまず軸を持ち、そういう存在にならなくてはならないということですか。

はあちゅう:お互いに自立をしているっていうことですかね。私はそれを求めますね。共依存のような関係にはなりたくなくって。お互いの人生があって、たまたま一緒にいたいという気持ちが一生続く、という形が、理想の結婚かなと思います。

ひとりでも幸せを完成させられたら「人類として最強」

――なるほど。あるいは彼氏がいるけれど、なかなか結婚に踏み切れていない女性も多くいると思います。そんな悩める方々に何かひとことアドバイスをいただけますか?

はあちゅう:自分が自立して、“その人がいなくなっても楽しい”ぐらいに輝いていたら、男性は逆にその輝きを自分の元に置き独り占めしたくなるのではないかと。なので、“結婚に踏み切れない”というのは男性からの危機感が無い状態なんだと思います。男の人って結構ずるくて「自分が幸せにしてやるよ」と口で言いながらも、女性への責任まで負いたくないと心の中で思ってるところがあるはずなのです。少しでも女性側の“求めてしまう部分”が多いと、うまくいかない気がします。

一方、女性のほうが充実していたら、男性は危機感を抱いて囲い込みたがるはずなんです。“その人がいなくても幸せの完成形はできるけど、ふたりだったらより楽しくなる”ぐらいのスタンスで自分の心を保てれば、逆に結婚という選択肢を男性のほうから出してくれるのかもしれないと思います。むしろ自分が外の世界へ目を向けたら、もっといい人が現れるかもしれないな、とも思っちゃいますね(笑)。

――そもそも彼氏ができないっていうアラサー女性は、どこから始めていったらいいでしょうか?

はあちゅう:自分の……それこそ半径5メートルを充実させるところから始めたらいいと思います。「ほしい」と思っているときにできる彼氏って、大したことないんですよ(笑)。「ほしい、ほしい」と思った目で見ちゃっているので。「これ買わなきゃいけない!」と思うと、いまある選択肢の中から絶対買わなきゃいけなくなるじゃないですか。彼氏も、「作らなきゃ!」って焦るとしょうもないなかから選んじゃったりするんですけど、“いらない”の境地まで達して、毎日が彼氏無しでも充実してくると、ふわっと現れたりとか。魅力に、男性が吸い寄せられるのかな、って思います。

――確かによく言いますよね。ふっきれた!みたいな瞬間に彼氏ができたっていうのは。

はあちゅう:そうですね。そもそも日常が充実している女性のほうが、彼氏がいない確率が高いと思っています。彼氏がいても、みんながみんな幸せな恋愛をしているかっていったら、そうじゃないケースも多いんですよね。DV的であったり、女性がこき使われていたり、二股かけられていたり。彼氏がいるからって必ずしも幸せじゃない。

そういう人たちは彼氏がいることによって幸せを完成させようとしているがゆえに、しょうもない中から選んじゃって、そういう展開になってしまうこともあるのかな。でも意外と、自分だけで充実している人っていうのは、彼氏がいなくても幸せな時期が続いちゃうから、彼氏がいない時期が長いんですよ。でもある日突然、その幸せオーラに引き寄せられて、いい男がちゃんと来るっていうか。

だから、毎日充実して、かつ彼氏がいないんだったら、それは誇りに思っていいことだと思います。ひとりでも幸せを完成させられる、って、人類として最強だと思います。

――彼氏のいない読者のみなさんにとっても、励みになる言葉なんじゃないかと思います! “自立”はやはりキーワードですね。

はあちゅう:女性は自立に目を向けたほうがいいと思いますね。離婚率も上がってきていると思いますし、もう“個人の時代”になってきている。後ろ盾が無くなっても立てる自分であれば、この先の人生を切り開いていけるということ。常に自立というキーワードは女性であっても押さえておいたほうがいいと思います。

>>【次回につづく】「ナンバーワンじゃない人の心情を書いてみたい」 はあちゅうが今年実現したい3つのこと

●はあちゅう(伊藤春香) ブロガー、作家/ソーシャル焼肉マッチングサービス「肉会」代表/有料オンラインサロン「ちゅうもえサロン」「ちゅうつねカレッジ」を主宰/1986年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒。2009年電通入社後、2011年トレンダーズに転職し、「キレナビ」編集長や動画サービスに関わる。2014年からフリーで活動し、講演・執筆活動、ウェブサービスの運営を続ける。著書に『半径5メートルの野望』『自分の強みをつくる』『恋愛炎上主義。』などがある。

鈴木 絵美里

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