運命の人と出会える「価値観マッチング」

リクルートゼクシィなび代表取締役社長・貝瀬雄一氏

>>【前編はこちら】「我々が少子化を食い止める」 ゼクシィが“婚活ビジネス”に参入したワケを社長に直撃

リクルートが昨年12月、リリースした、「ゼクシィ縁結び」「ゼクシィ恋結び」という2つのマッチングサービス。これまで「花嫁」を対象にしてきた『ゼクシィ』が、ついにマッチングサービスに参入する意図とは? 20代、30代男女が、結婚するために必要なものとは? リクルートゼクシィなびの代表取締役社長、貝瀬雄一氏にお話を伺った。

SPIテストのノウハウを、婚活の「価値観マッチング」に活用

貝瀬雄一さん(以下、貝瀬):4月にリリース予定の「ゼクシィ縁結び」のネットサービスに関しては、前身のTwinCueで搭載していた「価値観マッチング」のエンジンをパワーアップして継承しています。

――価値観マッチングといいますと……?

貝瀬:我々リクルートは、入社試験に利用される総合適性検査「SPI」を作っておりまして、そのノウハウを婚活に転用しています。その方の結婚観ですとか、お金の使い方、趣味の方向性など、すべて「価値観」として計測するんです。20問くらいの質問で、いくつかのタイプが判明します。その結果から、「ご要望の条件ではありませんが、相性はいいですよ、どうですか?」と、ネットでご提案する。ただ、ネットだけでは、なかなか噛み合うものではありませんので、そういう方のために「婚活相談カウンター」を用意します。これは完全なる「リアルビジネス」ですけれども、我々の婚活アドバイザーが、その方の婚活に「併走」して、いわゆる仲人となるわけですね。

20人と会えば、ほぼ確実に結婚できる?

――「結婚相談所」というと敷居が高いイメージがあります。おばさまがいて、Aランク、Bランクのファイルが出てきそうな……。

貝瀬:我々は「明るく楽しく、心地の良い場で出会いのきっかけを探す」というコンセプトを引き継ぎながら、サービスを提供させていただくつもりです。ただ、結婚相談所というのも、とてもいいサービスなんですよ。一般的には、20人の方とお会いすれば、ほぼ結婚できると言われています。10人でも、15人でもダメ。逆に、20人以上でも難しい。20人の方に会うと結婚できる。神様の確率論というのがあるんでしょうね。

――その「20人」という数字を参考にされつつ、婚活相談カウンターを運営されていくのでしょうか。

貝瀬:我々の婚活相談カウンターのコンセプトとしましては、20名の方とちゃんとお会いしていただくための――もちろん途中の10人目で結婚を決めて頂いてもよいのですが――様々なサポートですね。最初から、自分と相手のご希望がマッチする20人の方とお会いしていただくのは、意外と難しいんです。婚活は30代の方が中心ですが、男女間で、ご希望する結婚相手の「年齢」のギャップがあるんですね。

30代後半の男性は、「10歳下」の女性を希望する傾向

――男性は若さを求め、女性はご自身がすでに30代で……というミスマッチでしょうか。

貝瀬:そうなんですね。婚活では一般的に、男性は「年齢」を、女性は「年収」を重視するといわれます。となると、なかなかマッチングしない。例えば、女性は30代中盤にさしかかりますと、「相手との年齢は近い方がいい、自分の年齢プラス2歳~5歳がいい」と言われる方をよく見かけます。一方で、「ゼクシィ縁結び」のターゲット層である30代後半の男性は、「10歳くらい若い方がいい」とおっしゃる方もいます。37~8歳の方ですと、27~8歳の女性がいいと。

お会いいただく女性の年齢は、バランスがよいことが大事だと思っています。ネットだけで「20代の女性」と希望条件を出されると、ずっと「20代の女性」限定で固定されてしまい、30代前半の、素敵な女性とのマッチングが起こらないんですね。

――ネットだと、条件が1歳違うだけで、もしかしたら理想の結婚相手かもしれない人と、会えないということですね。

貝瀬:これを何とかするのが、婚活相談カウンターの役割だと思っています。20代の方には「ゼクシィ恋結び」を利用して頂き、30代前半、そろそろ結婚でも、ということになれば、「ゼクシィ縁結び」のネットをご利用いただく。自分で検索をして、マッチングをしていくものの、どうも上手くいかない、となると、「条件の補正」が必要ということになります。そこで、「初回面談は無料」の婚活相談カウンターに来ていただく。それで「こういう検索をしてみてはいかがですか」と、アドバイザーがサポートをさせていただきます。それでご結婚が決まったら、ゼクシィの「式場相談カウンター」で、式場探しのお手伝いをさせていただくことも可能です。

「フィットネスクラブ感覚」で使える婚活相談カウンターを

――「ゼクシィ縁結び」の価格はどのくらいでしょうか。男性全体の平均年収が500万円台前半という中で、そんなに婚活にお金をかけられない人も多いと思うのですが……。

貝瀬:価格はまだ未定なのですが、「フィットネスクラブの感覚で使える婚活相談カウンター」を考えています。今の結婚相談所サービスは入会費が高いところが多いですよね。「入会費10万円以上」が基本になっているので、男性の平均年収を考えるとハードルが高い。それをぐっと下げます。

――会費を下げて、出会いの障壁を少なくする、と。

貝瀬:「出入り自由」です。使いたい時に使っていただいて、辛くなったら休んでいいんです、スポーツクラブと一緒ですから。

今は、結婚相談所を通して知り合った方々って、披露宴では「友達のご紹介」ということにするんですね。それが「相談カウンターで知り合って」と言っていただけるくらいになりたいですね。婚活相談カウンターを、閉ざされた手の届かないサービスではなく、極力オープンにし、明るく楽しいものにしたい。世の中の潮流が、「身の周りの狭いコミュニティーだけで、結婚相手を探してしまっていいんですか?」というふうになっていくと、「出会いのない状況」は消えていくと思っています。

北条かや

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