バレンタインデーに今年は「ふんどし」

日本ふんどし協会・中川ケイジ会長

明日は、いよいよバレンタインデーですが、チョコレートを選び切れず焦っている人もいるのでは。ここは思い切って、ふんどしを贈ってみてはどうでしょうか。実は、2月14日は「ふんどしの日」。「愛する人にふんどしをプレゼントする日」として、日本記念日協会に正式に認定されているのです。ふんどしと言えば、しめつけがないリラックスウェアとして注目され、NHKの情報番組『あさイチ』で、ふんどし女子特集が組まれるなど、じわじわと20代、30代の女性の間で浸透してきています。その仕掛け人が、ふんどしの魅力にとりつかれ、脱サラしてふんどし1本で起業に成功した「日本ふんどし協会」の中川ケイジ会長。 なぜバレンタインデーにふんどしをプレゼントすると良いのか、女性がなぜふんどしにハマるのか……ツッコミどころ満載のふんどし事情について、疑問をぶつけてさせていただきました。

これから告白する相手にとって、ふんどしというプレゼントが“踏み絵”になる

――2/14がふんどしの日とは驚きました(笑)。いつから認定されているんですか?

中川ケイジさん(以下、中川):2011年12月にふんどし協会を立ち上げ、その時にわかりやすい記念日を作った方が、普及するにはいいなと思い、すぐに申請し、その月に正式に決まりました。2月14日になった理由は、ひいふうみい、の“ふう”と、10が“とう”、4が“し”で、ふうとうしで、ふんどし、それが、たまたまバレンタインと重なりました。本当にたまたまなんですが、バレンタインとカブッたことは、日本ふんどし協会にとっては良かったですね。チョコとのギャップがあるので、メディアのウケも良いですし、きっとふんどしの普及ができる。記念日が認められた時に、そう確信しました。私はそれを「ふんどしの奇跡」と呼んでいます。

――なるほど、“たまたま”なのですね。実際にふんどしをプレゼントするとしたら、どんなものを選んだら、喜んでもらえると思いますか?

中川:おそらくほとんどの方が、ふんどし初体験だと思うので、おもしろがってくれると思いますよ。ご夫婦やカップルの方なら、できればペアで買ってほしいですね。旦那さんとか、彼氏だけにプレゼントして履いてもらうだけじゃなくて、一緒にやろうよ、と誘ってみると、コミュニケーションになると思うんです。今、小田急百貨店新宿店で、ふんどしフェアを開催しているんですが(2月17日まで)、大体ペアで買っていかれますね。

たぶん、自分が使ってみたいからじゃないですか? テレビ、雑誌などで、女性にはふんどしがイイということをどこかで目にしたことがあるはずなんです。それで、使ってみたいけれども、自分用のふんどしを買うのは、なかなか恥ずかしい。けれど、ふんどしが売ってたからペアで買ってきたよという理由ができるから、女性はペアで買って行かれる方が多いじゃないかと思います。

――カップルや夫婦ではなく、これから告白しようとする女性がふんどしをプレゼントするにはどう思いますか?

中川:いいんじゃないですか。ふんどしというプレゼントが“踏み絵”になると思うんですよ。もしも、ふんどしをプレゼントして、「ふんどしなんかするかよ!」という人は、早く別れた方がいい。感度が高い人は、ふんどしは健康にいいらしい、という情報はなんとなく知っているはずなので、それを知らないということは、情報量が足りない。だから、仕事もできないでしょう。もう1つは、大好きな人にプレゼントされたものを否定するということは、そこに愛情がない。厳しいようですが、あなたに対して愛情の薄い人だということです。

バレンタインデーに今年は「ふんどし」

ゴムで締めつけないので1回試すとやめられない

――ところで、なぜ女性でハマる人が多いんですか?

中川:やはりゴムで締めつけないことだと思います。多くの女性は、24時間365日、ぴったりとした下着を身に着けていると思うんですね。とくに、足の付け根のそけい部を締め付けてしまうと、リンパが流れにくくなり、疲れが取れない。それをちょっと緩めてあげると、体験として、ぐっすり眠れたり、冷えが軽減したりする人が多く、1回試した人はやめられないんだと思います。

日本ふんどし協会としては、日中も全部変えましょうと言うとハードルが高いので、寝る時だけふんどしを推進しているんです。しかも、休みの前の日だけ。できるだけ、ハードルを下げてるんですね。でも、1回試すと、快適なことがわかり、それほど手間でもないので、日中も履いている人も多いです。なお、僕はもう全部パンツを捨ててしまいましたが、まったく問題ないです。

――女性のふんどし好きが増えてきた実感するのは、どんな時ですか?

中川:僕が立ち上げた「SHAREFUN」(しゃれふん)という、ふんどしブランドがあるんですが、2014年は1万2,000枚ほど売れたんですけれども、その半分がレディースなんです。購入されているお客さんも半分は女性ですし、女性が自分用と旦那や彼氏の男性用とセットで買うということが多く、男性だけに売れているわけ訳ではないんです。女性の購入者の比重が、どんどん高くなってきていて、今年はたぶん抜くと思います。

――最初から、女性もターゲットだったのですか?

中川:いえ、最初は男性だけで、女性はまったく考えていなかったんです。ところが、女性用も作ってほしいという声があり、作ったら、すごく売れた。それから、非常によくあることなんですが、男性がふんどしを気に入って買っても、奥さん側に理解がなく、「ふんどしなんて、やめてよ」と言われて、やめてしまうというパターン。それがめちゃくちゃ多いんですよ。そうすると、せっかく気に入っても、2回目がなくなってしまう。だから、女性が自分が使ってみて良くて、「あなたも、使ってみたらいいんじゃないの?」ということでやらないと、絶対に広がらないと思ったんです。デザインを考える時も、女性目線のデザインしか考えていないです。

バレンタインデーに今年は「ふんどし」

2014年は約1万2,000枚を売り上げ、2年で4倍に

―今年の「ベストフンドシストアワード」を矢口真里さんが受賞されたそうですが、その理由とは?

中川:ベストフンドシストアワードって、基本的には、ふんどし普及に貢献したプロフェッショナルを選ぶということにしているんですが、4回目の今回から、特別賞としてとして「ふんどしを締めなおして、今年、がんばろうとしている人」を応援する枠を設けたんです。矢口さんは、ふんどしをしたことはなかったんですが、ふんどしを締めなおして、がんばろうとしている、というところが、まあ事務所的にもokで、本人も、うれしいということだったので、ふんどしをプレゼントして、今は使ってもらっていますよ。

――2022年に「1億2000万人総ふんどし化計画 」をもくろんでいると、お聞きしました。これは、一体どんな計画なのでしょうか?

中川:日本人が1人1枚はふんどしを持っている事が当たり前。わざわざ騒がれないぐらいにしたいと思っています。なお、2022年ではなく、東京オリンピック開催の2020年まで前倒しました。独自の調査によると、元々、ふんどしの所有率というのは、0.01%でした。だいたい1万人に1人ぐらいの計算です。それが、現在、0.5%に上がっています。1,000人に5人です。2011年に「SHAREFUN」を立ち上げ、2012年は年間3,000枚ほど、2013年は年間8,000枚くらい、2014年は約1万2,000枚です。徐々に増えていますが、じわじわではなく、一気に増えるタイミングがあると思っています。僕は『金スマ』で特集される、というのを狙っています(笑)。

今後は、海外でステテコが広がっていったように、海外での販売に力を入れたいと思っています。ニューヨークやパリなど、いい感じのセレクトショップに、枡に入った「SHAREFUN」のふんどしが並ぶ、そういうイメージです。海外で火がついたほうが、逆に日本に影響力があるのではないかと思っています。ちなみに、「SHAREFUN」は、おしゃれなふんどしの略で「SHAREFUN」にしているんですが、“Share Fun”もかけてるんですよ。楽しいことが広がっていくみたいな。これも、たまたまなんですけどね(笑)。

バレンタインデーに今年は「ふんどし」

上浦未来

この記事を読んだ人は答えてね!
人が回答しています