大泉りかの秘告白部屋 ~女の闇は深く、生暖かい~
女の闇は深く、生暖かい――官能小説や女性向けポルノノベルで活躍中の人気作家・大泉りかが、知られざる“女の闇の真実”を解き明かす! 働いて、好きなことをして、充実した生活を送る。これらは、ごくシンプルで当たり前のことのように思えます。しかし、その『慎ましい望み』が『欲望』となると、途端に強い執着と依存とを生み出してしまうことも…。大泉りかの秘告白部屋、OPEN!
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不倫相手のツイッターを見てしまう女の闇

ほんの数年前まで、会っていない間に、恋人がどこで何をしているのかを知る方法は、ほとんどないに等しい状況でした。が、今はツイッターやフェイスブックなどのSNSの普及によって簡単に知ることのできる状況になっています。

しかし、「より親密なコミュニケーションが取れるようになった」というポジティブなメリットがある一方で、余計な不安や嫉妬の感情が芽生えたりと、負の面があることも事実です。また、「見えてしまう」ことで、そもそもの恋愛の展開自体が振り回されてしまうことも……というわけで、今回登場いただくのは、彼氏とツイッターをフォローし合ったことで恋愛が複雑化してしまっている女性です。

【何で彼にこだわってるのかわからないのに、別れ話と復活の繰り返し…… R美さん(36歳・飲食)】

――恋人の男性とはお付き合いしてどれくらいになるんですか?

R美:2年くらいですかね……実はわたし、結婚していまして。で、夫とは単身赴任で離れて暮らしているんです。といっても仲良しなんですけどね。もう結婚して10年になるんですが、すごくわたしのことを理解してくれていて、単身赴任が決まった時も、わたしが今の仕事を大切にしていることを知っているからって、ひとりで赴任することを選んでくれて。別居といっても月に1度くらいはこっちに帰ってきて会ってますし、もちろん性生活もあります。で、それで、それとは別に付き合っている人がいるっていう状況です。

――つまりは旦那様に不満はない。けれども、不倫中ってことですよね。ちなみに不倫相手の彼氏さんはどんな方なんですか?

R美:不倫相手の彼は、昔勤めていた職場の元同僚で、最初は向こうから口説いてきたんです。「元カノにそっくりですごく好みだ」って。でも、相手にしてなかったんですが、一緒に仕事をしているうちに、わたしのほうも「いいな」って思うようになってきて。それで、飲みに行くようになって、ある時、一線を越えてしまったっていう流れです。

でも、その時には、わたしのほうはその彼のことを大好きになってしまっていたんですよ。だから「セックスできた! バンザーイ!」って感じだったんですが、そこから彼が急に冷たくなって。飲みに誘っても、「忙しいから」ってずっと断られるようになってしまった。けど、なんでか、1か月くらい経った後に「今から、君の家の側に行くから飲もう」って誘われて。そこからは定期的に会ってはセックスする関係になりました。

不倫相手の男性にも彼女がいて……

――セフレ以上、恋人未満みたいな感じですかね。ちなみにその彼氏さんには別に恋人がいたりとかは?

R美:いますね。わたしが前に勤めてた会社の女性社員。はっきりと聞いたわけではないんですが、たまに話に出てきたのと、あと、彼氏のツイッターのフォロワーにその女性のアカウントがあって。明らかに彼氏のために作ったアカウントって感じなので、間違いないと思うんです。

――ということは、ダブル不倫じゃないけど、互いに2番目同士でバランスを取って付き合っている……と。

R美:それがまた違うんです。ある時、彼氏に「最近、R美は『わたしのこと好き?』って何度も聞いてくる。そういうのは重荷だから、もう、こういう関係はやめよう」って言われて。で、その時は「仕方がないな」って納得したんですが、数日経ったら腹が立ってきて。だって、最初に口説いてきたのは向こうだし、「わたしのことが好きだったんじゃなかったのか!」って。そうしたら「実は最初にセックスをした時に、家に帰ってから罪悪感で泣いた」って言われて。ショックですよね。わたしはあんなに抱かれて嬉しかったのに。

「じゃあ、なんでその1か月後にまた連絡してきたの」って聞いたら「もう1回、君とセックスすることで、その罪悪感を拭いたかった」って。自分の身体をそんなふうに使われただなんて、それもまたショックで。で、その時の話し合いは一旦保留になったんですが、そこから彼のほうから頻繁にツイッターのDMが届くようになって。

彼のツイートがメールで転送されてくる設定をどうしても解除できない

――どんな感じのメッセージが?

R美:わたしのツイートに対する反応とか。リプライで返すと、多分彼女にチェックされる可能性があるからかもだけど。で、ちょうどその頃から彼氏のツイートもちょっと変化が現れて。「恋人のいない日々」とか「結婚する前に離婚したみたいなもの」とかを呟いては消し、呟いては消しってするんです。だから、彼のツイートを見逃さないように、呟いたらメールで転送されてくるようにして。で、「友達も少ない場所で、せっかくの貴重な飲み友達を失いたくない」って思って、そこからまた飲みに行くようになって、関係が復活したんです。

でも、またツイッターを見たら、彼女とも復活していることがわかっちゃって。もう何のつもりなのってまた腹が立って、また別れ話。で、また復活してってくりかえしで。自分でも、何で彼にこだわってるのか、わかんないんですが、彼のツイートがメールで転送されてくる設定を、どうしても解除できないでいます。

恋人のツイートをすべてチェックしてしまう/しないと気が済まないことの理由は、大きく分けて2種類あるのではないかと思います。ひとつには、支配欲、もうひとつは不安感です。特に後者は相手への信頼のなさからくる欠落感が大きく関わっていると思うのですが、しかし、恋した相手が必ずしも信頼のできる相手ではない場合もあるところが難しいところです。現実社会とネットソーシャルとが限りなく重なりつつあるこの時代が、恋愛をより複雑化しているように思えて仕方がありません。

大泉りか

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