職場を穏便に保つ「義理チョコのお作法」

今年の2月14日バレンタインデーは土曜日です。仕事がお休みの人が多いでしょう。彼氏とゆっくりバレンタインデートを楽しむには好都合! 本命チョコの準備に全力投球できますね。そしてもう一つ、土曜バレンンタインのメリットといえば、職場での義理チョコに気を遣わずに済むこと。義理チョコって、時と場合によっては本命チョコ以上にあれやこれやと考えさせられるものですから。

義理チョコ不要主義の職場空気を乱すべからず!

「義理チョコ」と聞くとフラッシュバックする、腹立たしい思い出が筆者にはございます。数年前、筆者が会社勤めをしていた時代のことでした。筆者が働いていたフロアには10名ほどの従業員がおり、うち女性は筆者含めて2名。それなりに長くお勤めしていたのですが、だいぶ以前から「バレンタインの義理チョコはスルーする」という雰囲気がありました。筆者も、もう一名の女性従業員・A子も、イベント事には疎いタイプでしたし、男性従業員も、お返しの手間が面倒だったのでしょう。誰一人として、義理チョコを欲しがるような空気を出すこともなかったです。

その平和な職場に、新人の女性従業員・B子が入ってきたのが、ちょうど2月。バレンタイン目前の時期だったのですが、彼女が余計なことをやらかしてくれました! バレンタインはスルーする習慣の職場において、バレンタイン当日にチョコを配りやがったのです。ご丁寧に、女性である筆者ともう一名の古株・A子のぶんまで! 当然、筆者もA子も、例年通りチョコの用意なんぞしておりません。A子のほうをチラリと見ると、何ともいえない表情をしております!

そして1か月後のホワイトデー、男性従業員たちは、ホワイトデーのお返しをしていましたが、筆者はあえてお返しはしませんでした。同性といえど、もらったチョコに対してお返しをするのは礼儀であることは重々承知していたのですが、どうしても「この職場には、この職場の雰囲気っちゅーもんがあってな」という暗黙のメッセージを伝えたかったのです。尚、A子もお返しはしていませんでした。彼女も筆者と同じ考えだったのでしょう。

この数年前のエピソードに登場するB子のように、職場の空気を読まず独断で義理チョコ配布を決行すると、ほかの女子社員を困らせます。筆者は心優しい先輩だったので、その後B子を苛めるようなことはしませんでしたが、意地悪な先輩に目を付けられるケースも。今年のバレンタインは土曜日で、多くの働く女性たちが義理チョコ配布を放棄している中、13日の金曜日に自分だけ配るような振る舞いをすると、それこそ職場が「13日の金曜日」のような惨劇となってしまいます。周囲を出し抜くような行動は慎みましょう。

お得意様への本気・義理チョコで女性らしさをアピール

一方で、是非とも見習いたくなるような義理チョコ美人も存在します。筆者の知り合いに、会社経営をしている女社長がいるのですが、彼女のバレンタインは実にお見事! バレンタイン当日は朝から秘書を連れ、都内の一流百貨店のデパ地下を巡って、高級チョコや限定チョコを買い揃えます。午後は、それらを配る流れ。お得意先を一軒一軒回って、担当者にチョコを手渡しているとのこと。そういった女性らしい細やかな気配りが功を奏し、彼女の会社はそれなりに儲かっているご様子。

秘書を同行させる理由は、「女性が仕事をするとはこういうことだ!」という彼女の信念を目で見せたいとのことでした。一部には、「義理チョコの風習は女性差別!」という考え方もあるかもしれませんが、そのへんはもっと頭を柔軟にして、上手に活用したいものですね。

バレンタイン当日の飲み会や合コンに義理チョコって必要?

冒頭でも述べた通り、今年のバレンタインは土曜日です。プライベートで、飲み会や合コンの予定が入るかもしれませんね。「今日はバレンタインだから」という大義名分のもと、チョコレートフォンデュなどのメニューをオーダーするぶんには皆で楽しめますが、当日会う男性に対する義理チョコは不要であると筆者は考えます。

特に合コンは、その日に初めて顔を合わせるわけですから、海の物とも山の物ともつかぬ相手に対してチョコを用意する必要はないかと……。チョコを持参することで、場が盛り上がる効果は期待できますが、その場合はほかの女性参加者と協議のうえ、足並みを揃えましょう。すでに顔見知りのメンツで飲み会をする場合でも同様です。「私だけチョコを用意しています、女子力高いでしょ」という展開を企むのはタブーですよ。

たかが義理チョコ、されど義理チョコです。大人の女性として、最低限のマナーは守りたいものですね。

菊池 美佳子

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