元彼に恋愛遍歴をネットで暴露されたら?

もしあなたが、ある年上の男性と恋愛をしたとする。その数年後に、その男性のつくっていた「愛人リスト」がネット上に流出し、複数の女性の実名とともに、あなたの名前が含まれていたとしたら、どうするだろうか。もしくは、全く身に覚えがないのに、流出した「愛人リスト」に名前が載っていたとしたら――。数年前から、別れた後に元恋人のヌード写真をネット上に流出させる「リベンジポルノ」が話題となり、その対策として「恋人であっても無暗にプライベートな写真を撮影させないこと」が周知されつつある。

しかし、岡田斗司夫氏関連の騒動は、女性側でどう対策を取ればよいのか、もし自分が当事者となったらと考えるとゾッとしてしまうような問題だ。女性側のガードの甘さを指摘する声もあるが、後述するように岡田氏が「愛人」を作るやり口は恐らく狡猾なもので、また問題の「愛人リスト」をつけていたとされる頃(※)の岡田氏は独身だった可能性が高い(つまり不倫ではなかった)。純粋に恋愛していた感覚の女性もいたならば本当に気の毒だ。モラル崩壊の連鎖とネットの拡散力が相まって起こった悲劇から学べることはあるのだろうか。

※リストには、「2006年」や「1985年生まれの18歳」という記述があるため、2003年頃~2006年頃のものと推測される。

岡田斗司夫氏、「愛人リスト」騒動とは

書き出しが長くなったが、今回の騒動を知らない人のために、ざっくりと概要を説明したい。岡田斗司夫氏は、ベストセラー『いつまでもデブと思うなよ』を始め、多数の著作を持つ文化人。大阪芸術大学芸術学部の客員教授も務めている。

まず、昨年12月31日に、岡田斗司夫氏の愛人だったという女性AさんがFacebookに「岡田斗司夫さんに捨てられた」という内容の投稿を行い、さらに2人のキス写真を載せた。年が明けて岡田氏はいったんこれを否定したものの、1月9日には写真を本物だと認め、「現在愛人9人、過去には80股」という、驚くような恋愛遍歴を告白。しかしその後も関係者からの告発は止まらず、15日に自分も愛人だったという女性Bさんがツイッター上で関係を暴露。さらに17日には、正体不明の人物が、岡田氏が書いたと推測される「愛人リスト」をツイッター上に公開した。

このリストには40人近くの女性がほぼ実名で記載され、「格付け」されている。格付けという行為自体が卑劣だが、その内容は本当にひどい。評価基準は「巨乳度」「SEX好き度」「処女度」「床上手・名器度」「便利度」など。「処女度」については、「まったくの未経験はA、一人または3回以内はB、それ以上はC、 僕との初体験以来、誰にもさせていなければA+」などと書かれている。さらに、格付けでCクラスの女性は「機会があればセックスするけど、基本は存在すら忘れる」という内容や、「今の10代は恋愛の相手としてはダメダメ(略)『若い子は騙して抱いて、終わったら捨てろ』というのが僕の中の法則」など、あ然としてしまう記述ばかりだ。

リストを流出させたのは誰か

このリスト、ネット上では、その詳細さや、岡田氏の実際の勤務状況などと重なる部分があることから信憑性が高いと思われていた。しかし20日の深夜になって岡田氏はブログに「お詫び」と題し「今回インターネットに流出している、私と関係をもったとされる女性のリストですが、ほとんどは私が、仕事で会っただけの女性に対する妄想を書いたものです。ほとんどは実在の人物を元にした創作であり、そのような事実もないのに、名前を出されてしまった方々に心からお詫びします」という内容を投稿。流出したリストは自分が書いたことは認めたものの、内容は「妄想」と謝罪したのだ。

リストを流出させたのが誰かはわかっていないが、リストの情報を流したツイッターアカウント(@aijin81)を削除する直前に「社会的に抹殺されればいい」とつぶやいていることから、岡田氏に恨みがある人物と思われている。しかし、リストが流出したことで痛手を負ったのは、岡田氏だけではなく、リストに載せられた女性たちもだ。リストが真実であっても、そうでなくても、こういった情報が流れてしまうこと自体、女性の名誉を傷つける。リスト上には一般女性の名前も多く、その名字が特徴的であったことなどから早速ネット上での「特定作業」が行われてしまっている。すでに「80股」を明らかにした岡田氏よりも、女性たちの方が被害が大きいとも言える。

流出させた人物が岡田氏だけに恨みがあるのであれば、女性たちの実名を伏せての公開でも問題なかったはずだ。また、恐らくこれは限られたコミュニティー内で公開されたリストである。リストには、女性たちのヌード画像を見ている人に向けて公開していたと思われる記述すらあるからだ。流出させた人物も岡田氏の「仲間」だった可能性があるのだが、一体誰なのか。

大阪芸術大学は岡田氏に確認するべき

リスト上の大きな問題のひとつは、岡田氏が客員教授として勤務する大阪芸術大学の学生に対して愛人交渉を行い、複数の学生を「愛人」にしていると思われる記述があることだ。学生を指導する立場であることをうまく使い愛人交渉を行うことなど、あっていいはずがない。岡田氏は「妄想」とコメントを発表しているが、大阪芸術大学は事実を問い質す責任がある。

自尊心を踏みにじられる恋愛を受け入れるな

岡田氏の愛人だったことをTwitter上で告白したAさんとBさんは、それぞれ次のように語っている。

「岡田斗司夫に抵抗すんのって凄い精神力要ることだよ。身近にいればいるだけ抜け出たり抵抗すんのは難易度上がる。半年付き合っててすごまれてねじ伏せられた経験あるからわかる。でもおかしいって思ったら、絶対自分を信じた方がいいよ。偉そうに言える立場じゃないけど。本当に。」(Aさん)

「私は岡田斗司夫の机の下に敷いてある絨毯に土下座をさせられました。『岡田斗司夫先生の内弟子にさせてくださいと言いながら土下座をしなさい』と言われ、その通りに土下座をしました」(Bさん)

「DVと言えば、私は岡田斗司夫に望んでもないのに顔をビンタされて髪の毛引っ張られ、無理矢理フェ◯◯オさせられました」(Bさん)

「世界一かわいい」というような甘い言葉と、顔をふみつけるなどの嗜虐行為をアメとムチのように使い分けたとも語られている。世の中には、精神的な不安定さに付け込んで口説くのが上手い男性というのがいるのだろう。心が弱ることや心に隙間ができる瞬間は誰にもあるものだ。そんなときに付け込まれないようにしたい。また、情報化社会において、単なる噂であってもこの拡散力の勢いは怖いものがある。あなたは、卑劣なことをする男性からいつでも身を守る自信があるだろうか。リストに載ってしまった女性たちを「人ごと」だと思えるだろうか。

(風呂土ミキ)

この記事を読んだ人は答えてね!
人が回答しています