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2015/01/13

先日、海外メディアでアメリカに住む夫婦に誕生した赤ちゃんが話題になりました。

特に、夫のアンドリューは精子の量が極めて少ないと言われ、妻の二コラも肥満判定の国際基準・BMI(体格指数)が健康的で妊娠がしやすいとされる数値より高いなど、様々な要因で子を授かる可能性が極めて低いと言われていた中だったので、妊娠に成功し、無事出産に至ったのは奇跡的だと報道されています。

長年にわたって体外受精を続けながら、なかなか子宝に恵まれなかった夫婦が選択したのは、「エンブリオ・グル―」(受精卵接着剤)という手法でした。

エンブリオ・グル―(受精卵接着剤)とは?

エンブリオ・グルーとは、体外受精において、胚移植に使われる培養液の名称です。ヒアルロン酸を豊富に含む培養液で、現在着床障害に対する新しい治療法として注目されています。

子宮内膜にはもともとヒアルロン酸が存在していますが、この培養液によってその効果をさらに引き出すという考え方です。ヒアルロン酸というと化粧水を思い浮かべますが、あのベタベタとした粘液性が胚の子宮内膜への接着効果、胚移植時の物理的外圧からの保護効果をもたらすと考えられています。

エンブリオ・グルーはFDA(米国食品医薬品局)に認可されており、もともと子宮内膜に存在する成分であるため、母体や赤ちゃんへの悪影響がないとされています。

日本ではまだ耳馴染みがないですが、米国などではよく行われている治療法となっています。

妊娠率はどれくらいアップするのか?

エンブリオ・グルーの製造元であるVitrolife社の発表した臨床上の成功率は、

・受精卵の着床率を34%上げる
・妊娠継続(流産せずに出産に至ること)の確率を24%上げる

とのことで、妊娠における着床障害の改善に良い結果をもたらしているようです。

もちろん、新しい治療法なので治療を施す病院によっては上記と同じような結果が出ているとも限りません。日本でも扱っている病院やクリニックはありますので、より詳しいことや疑問点は医師と相談するなどして安心、安全に治療と向き合っていくことが大切のようです。

(編集部)