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2015/01/09

女性はピンクが好き? 「ダサピンク現象」

問題です。女子トイレはどちらでしょう?

恐らく、一瞬混乱してしまったのではないでしょうか。日本の学生を対象に行われた実験では、上の画像のように「男のマークがピンク、女のマークが青」という組み合わせで標識を作ると明らかに判断が遅れたという結果が出ています(出典:「トイレのマークは色が重要?」より)。

そんな「男はブルー、女はピンク」のイメージ、実は国や時代にもよって違い、当たり前のものではありません。しかも近年では日本においてすら、「そろそろダサくない?」という声が挙がりはじめているんです。

今回はそんな「ダサブルー/ダサピンク」について、ネットの反応や女性向けヒット商品の実例を交えながらご紹介いたします!

ダサブルー/ダサピンクとは?

「女性向けだから、ピンクを使おう」
「男の子の誕生祝いでしょ? やっぱりブルーにすべきだよ」

男はブルー、女はピンク。そんな思い込みから、安易にブルー/ピンクを押し付けるようなデザインのことを「ダサブルー/ダサピンク」と呼びます。

たとえば今月初めには、渋谷の大型書店による「本当は女子にこんな文庫を読んで欲しいのだ」フェアが大炎上(※現在は謝罪のうえ、撤去されています)。

そして当該企画は、出版社12社と出版取次会社が連動して女性客向けに展開していた「文庫女子」フェアの一環だったため、「他社の企画でも安易なダサピンクが使われている」との指摘が相次ぎました。

基準は「ダサいか否か」ではなく、「押し付けられたものか否か」

その流れを受けてツイッター上では、ハッシュタグ「#わたしのイケピンク」が流行。「女ならピンクだろ」と押し付けられたピンクではなく、女性自身が女性自身のセンスで選び取ったピンク“イケピンク”を挙げていこうと、画像ネタが続々投稿されています。2015年1月8日現在、実にバラエティ豊かな画像で盛り上がっています。

・ピンクを着こなす有名男性俳優
・DVや性犯罪が正当に取り締まられていないインドにおいて、反対意思を表すためにピンクのサリーを着る女性たちの姿
・ほんのりピンクの肉汁したたるステーキ

そこにあるのは「女だから」とピンクを押し付けられる受け身のつまらなさではなく、「好きだから」とピンクを選び取れる主体的なよろこびではないでしょうか。

もちろん、「自分は女性ではないがピンクが好きだ」という人々や、「ピンクのレアステーキが好きだ」という叫びだって「#わたしのイケピンク」に違いありませんね。

「女ならピンク」ではない、「ピンクなら女」でもない

性別による安易な思い込みを見直そうという流れは、日本やネット上に限ったことではありません。

例えば2007年にはカナダの高校で、「ピンクのシャツを着るなんてゲイなのか」といじめ被害に遭った生徒を守るため、性別問わず多くの生徒がピンクのシャツを着て登校。その取り組みは「ピンクシャツデー」として、日本含む70か国に広まりました。

また日本でも、ホンダの軽自動車Nシリーズがヒットした要因の一つとして、「女性は丸っこくてピンク色っぽいかわいい車が好き」という思い込みを捨てたことが挙げられています。

もはや「女ならピンク」とも、「ピンクなら女」とも言えない。今ならそう断言できるのではないでしょうか。

参考記事:
残念な女性向け商品が作られてしまう「ダサピンク」現象について」yuhka-unoの日記
ピンク=女性向け?」Togetter
ホンダ『N-ONE』(ターボ付き)がなぜ、女にウケたか」PRESIDENT Online

牧村朝子

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