婚活のコツは「外見のプロデュース」

カリスマ婚活アドバイザー・植草美幸さん

2014年は婚活本が相次いで出版され、街コンなどの婚活イベントも多数開催された。空前の婚活ブームの中、国勢調査によると、平成22年における30~34歳女性の未婚率は34.5%(参照:平成22年国勢調査 解説シリーズNo.2「我が国人口・世帯の概観」)。「なぜ結婚できないの?」「もう結婚しなくてもいいかも」と日々揺れるアラサー女性も多いはず。そこで、カリスマ婚活アドバイザーとしてテレビでも活躍する、結婚相談所「マリーミー」代表の植草美幸さんに、婚活のコツを訊いた。

リーマンショックで気がついた「未婚率」の高さ

――結婚相談所「マリーミー」を始める以前は、アパレルの人材派遣をされていたとか。

植草美幸(以下、植草):我々は、ただ人を派遣するのではなく、店長、サブ、スタッフ、とチームを派遣して、ブランドさんと一緒にお店を作っていたんです。ブランドごとに身長やお顔の雰囲気を考慮してキャスティング、ブランドイメージに合わせた接客の教育を長年行っていました。それがリーマンショックでブランド閉鎖、店舗閉鎖が相次ぎまして、彼女たちの行き場がなくなった。会社自体も大変ですが、まずお預かりしているこの子たちをどうしようかと。

それで受け入れ先を探して奔走していると、中には「主人がいるので、しばらく食べさせてもらいます」という方がいらっしゃった。一方で、「大好きなアパレルだけれども週2日くらいしかシフトに入れないならダブルワークをするか、もしくは田舎に帰る」という方がいる。結婚しているか、していないかで、進路がはっきり分かれたんです。それで調べてみたら、未婚の女性が圧倒的に多かったんですね。

女性の印象は6秒で決まる

――それで婚活ビジネスに着目されたのでしょうか。

植草:こんなに未婚の方がいると驚きました。私はそれまで、お節介のボランティアで30組の方々をご成婚させていたんですね。そういった経験もあるので、会社の新しい事業として、婚活ビジネスがいいんじゃないかと。アパレルに長年携わっているので、外見を魅力的にプロデュースする技術があります。それに、私自身も何十回も恋愛して、3回結婚、プロポーズは10代から数えて17回、まだまだ更新中です。恋愛・結婚に関する経験値があるので、婚活される方の気持ちが分かるんです。

――婚活において、外見はどのくらい重要なんでしょうか。

植草:外見はすべての第一段階。そこを落としたら、その先はありません。人の印象は6秒で決まります。ファッション、髪型、メイクが、男性の好みであることが婚活の絶対条件なのに、そこを見落としている結婚相談所が多いんです。

個性を引き立てて、いかに良く見せるかというのはテクニックです。私はブランドの店頭で多くの販売員に立ち振る舞いを教えてきました。洋服をどのように見せるか。お客様がいらっしゃったらすぐにそちらを向いて「いらっしゃいませ」と笑顔でお迎えする。サービス業の原点は「女性らしさ」です。それを婚活ビジネスの業界に持って来た。それが他の相談所さんとの大きな違いですね。

アラサーは「仕事の鎧」を脱げなくなっている

――アラサーともなると、自分のスタイルができ上がっている人も多いと思うのですが、モテる方向にシフトしていくのは20代に比べて難しいのでしょうか。

植草:仕事は人間を成長させてくれますが、逆に勘違いをさせてしまうこともあります。30代になると後輩が多くなり、チームをまとめる立場になる。そうなると「鎧」をつけて、素じゃない自分を演じなくてはならない。仕事に一生懸命になっているうちに、その「鎧」がプライベートでも脱げなくなっちゃうんですね。「私はこれだけの仕事をしていて、これだけのポジションに就いていて、これだけの収入がある」。素晴らしいことです。でも、それは結婚を考える相手にとっては必要のない部分でもあるんです。

初対面で女性の印象を左右するのは、ビジュアルが9割です。お付き合いが進むうちに内面にも触れていくことになりますが、最初の印象で決まってしまうことも多い。なぜなら、結婚するというのは、一生その人と「寝る」ということ、子供を生むということ。だから、まずは魅力的な外見が重要なんです。

男性が女性に求めるものは、車の趣味と同じ

――具体的にはどのようなことをアドバイスされるのでしょうか。

植草:小柄だったら、スラッと見える洋服を選んだり、背筋を伸ばし、ハイヒールを履く。一方、背が大きい方はヘアスタイルをロングにして女っぽくするとか。その方の魅力を引き出すようにしています。男性にも色々な好みがありますからね。実は、男性が女性に求めるものは、車の趣味と一緒なんです。高級スポーツカーが好きな男性は、女性も華やかな方が好み。ワンボックスカーが好きな方は、家庭的な人を好みます。

――結婚相手には、堅実で家庭的な女性が求められるのかと思っていました。

植草:堅実なことはいいことですよ。それでも「地味臭いおばさん」は好きですか。華もない、綺麗になる努力もしていない、そんな人を好きになりますか。大切なのはギャップなんです。「こんなに綺麗にしているのに家庭的」というのが魅力的なんですよ。地味な人が大根を切るのは普通。綺麗な人が大根をターッと切ったら、それだけで高得点です。

女子力を高める習い事で人間力は向上しない

――外見も手入れを怠らず、女子力も高い。でも結婚できない女性がたくさんいます。原因は何でしょうか。

植草:みなさん、女子力を高めようと習い事に行くでしょ。それで人間力は上がりませんよ。意識の高い生活を目指して、ビオワインや有機野菜、一個1,000円以上するパンを買って優越感に浸っていても、それは幸せ? そんなことよりも家族がいて、子供のよだれを拭いたり、旦那さんと交代で保育園に送り迎えする、そういう毎日の方が充実しているでしょう? あまりに独身期間が長くて忘れちゃったのね。自分の育った環境は、大きなテーブルがあって、母と父がいて、みんなから大切にされてきた。次に自分が母としてそれをやる番。いつまでも娘気分で「女子」って言ってる場合じゃないですよ。

男心をくすぐる仕草を演じてみて

――外見を整えると、やはり成婚率は格段に上がりますか。

植草:「マリーミー」にいらっしゃる方の7割が、すでに婚活に疲れてボロボロになっています。弊社の成婚率は60%、私の担当コースは80%を越えてます。しかし、一般的な日本の結婚相談所では成婚率15%。何か所の相談所に行っても結婚できない方がいるんです。皆さん疲れてますよ。まずそのストレスを吐き出してもらって、何が原因だったのか一緒に考えるのですが、大体の方は15分で原因がわかります。

まずは外見。次にしぐさ。たとえば、お見合いのときに、ホテルのロビーでお相手と待ち合わせしますでしょ。そしたら、声をかけてもらえるまで、ただダラっと待ってるの。そうじゃないでしょ。待っているときも、「この中で一番綺麗なのは私よ」という意識でにこやかに待ってないと。

それで相手が来たら、走り寄る。そしたら相手は嬉しいでしょう。少しの時間、待っていたとしても「待ってません、今来たんです」と噓でも言えばいい。女性らしいしぐさが身についていなければ、女優のように演じてください。最初で点数が取れたら、あとは、ご飯をボロボロこぼさなけりゃ大丈夫。まずは男性から選んでもらわないと、その先を考えることができないわけですから。

>>【後編につづく】「2、3回結婚するくらいがちょうどいい」 カリスマ婚活アドバイザーが語る、常識破りな結婚観

●植草美幸
カリスマ婚活アドバイザー。アパレル業界の人材派遣業で培ったマッチング能力と人材発掘能力により2009年結婚相談所「マリーミー」を設立。業界平均成婚率15パーセントと言われる中、60パーセント以上を記録している。アラサー女性は必読の『30歳から幸せな結婚ができる女、できない女』(学研パブリッシング)など著書も多数。

(穂島秋桜)

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