女性の「営業職」が注目されている理由

「女性が働き続けられる仕事」といえば、薬剤師や公務員などの「資格系」や、事務職などを思い浮かべる人が多いかもしれません。が、意外にも、これからニーズが高まるのは「営業女子」との調査結果が公表されました。一見、大変そうなイメージもある「営業」ですが、実は女性ならではの強みを活かせる職種なのです。2015年、各社から引っ張りだこになりそうな「営業女子」の魅力とは?

    2015年の転職キーワード、1位は「営業女子」

ハイキャリア女性専門の転職サイト「LiB」が、契約する人材エージェントに対し、「2015 年、企業からの採用トピックとなるキーワード」を複数回答で挙げてもらったところ、1位は「営業女子」(53%)で、半数以上のエージェントが選択しました(参照データ:LiB総研)。次いで、安倍政権の「女性活躍」で注目される「管理職女性」、そして「女性エンジニア」がそれぞれ29%、「広報・マーケッター女子」(24%)の順となっています。これらに対し、「研究者系リケジョ」(12%)、事務職の「バックオフィス系女子」(6%)などは、注目度がやや低いようです。同調査では、来年の転職市場が「非常に良くなる」「良くなる」と答えたエージェントが約8割にのぼり、2015年は「営業女子」が“モテる”といえそうですね。

とはいえ、「営業の仕事は大変そう」とのイメージが強いのも事実です。バリバリ働く女子は多いですし、女性管理職も生まれつつあるものの、まだまだ営業部門は「男性中心社会」。お客さんに合わせた商習慣や、日中は外回り、夜は会議など、労働時間が長いのも特徴です。結婚や出産を見据えた女子たちは、「これでは働き続けられない」と思ってしまうのでしょう。

    「営業」は専門スキルが身につく仕事

今年の半ばから後半にかけて、こうした営業現場の課題に、「営業女子」たちが一緒になって取り組むというプロジェクトを取材しました。題して「新世代エイジョカレッジ」。リクルートやサントリー、KDDI、IBMなどの7社から「営業女子」が集まり、自分たちのキャリア課題を議論、各社の経営層に対し、「営業でさらに女性が輝くための提言」を行うというものです。数か月の取材を通して感じたのは、「営業って実は、女性の強みを活かせる最強の仕事かも」ということでした。

プロジェクトが始まった当初は、キャリアへの不安を訴える営業女子の方が多数派でした。しかし、度重なるディスカッションを経て、彼女たちはだんだんと、「営業の女性管理職は、時間の使い方が上手で魅力的」とか、「『営業』は多くの企業に存在する『専門職』。営業で培った『聞く』『提案する』などのスキルは、転職しても役に立つかもしれない」と、マインドセットが変わっていったのです。

    営業スキルは、女子が生きていく上で必須?

確かに、営業は自分のスキル次第で、時間の融通がきく仕事です。出産後も、工夫すれば働き続けることは可能でしょう。IT化やコストカットで、事務系女子のニーズは減っていくのに対し、営業という仕事がなくなることは、おそらくありません。元々、女性は男性よりも「聞く力」が優れているという人もいます。転職エージェントたちが、「これからは営業女子へのニーズが高まる」というのも納得です。

社会環境がめまぐるしく変化する昨今、「受け身で仕事をしているだけでは、会社から必要とされる人材にはなれない」と、危機感を持つ人は増えています。「営業職」でなくとも、働き続ける以上、なんらかの「営業スキル」は必要でしょう。私はフリーで仕事をしているのですが、様々な場面で「営業力」や「交渉力」は大事だなぁ……と痛感しているところです。そうしたスキルが身につく営業女子は、キャリア形成において有利かもしれません。将来の選択肢に迷う皆さんは、選択肢の1つに「営業」を入れてみるのも、ありではないでしょうか。

北条かや

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