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2014/12/04
ろくでなし子「わいせつ物公然陳列」とは

Facebookより

アーティストのろくでなし子さんと作家・北原みのりさんが逮捕された件で、2人が問われている「わいせつ物公然陳列罪」についてまとめてみました。

わいせつな文書、図画、電磁的記録を公然と陳列した場合が罪になる

刑法に175条よると、わいせつな文書、図画、電磁的記録公然と陳列した場合、罪になると規定しており、2年以下の懲役もしくは250万円以下の罰金が科されます。

今回2人が逮捕されたのは、ろくでなし子さんが自らの女性器をかたどって制作している立体アート作品「デコまん」シリーズを、北原さんが経営するアダルトグッズショップ「ラブピースクラブ」で展示したことが、「わいせつ物公然陳列」にあたるとされたからです。

過去にも、美術館やギャラリーにおける展覧会で、芸術作品の展示が「わいせつ物公然陳列」ではないかという声が上がったケースがありました。主催者によって、展示を自粛したり、展示方法を変更したりして対応しています。

1.横浜美術館の展覧会で映像作品が上映中止

2004年7月に、横浜市立の横浜美術館が、展覧会へ出展予定だった映像作品を「わいせつ物陳列罪に触れる恐れがある」として上映中止にしました。この作品は、重度の障害がある男性の自慰を介助する様子を描いた、美術作家、高嶺格さんの『木村さん』という映像作品。美術館内部から作品に性器が映っていることを懸念する声が起こり、警察関係者の「わいせつ性が高い」という見解を受け、中止を決めたそうです。

2.愛知県美術館で作品の一部を覆って展示

2014年8月には、「これからの写真」展を開催中の愛知県美術館で、展示されていた写真家・鷹野隆大さんの写真作品が「わいせつ物の陳列にあたる」として、愛知県警が同美術館に撤去を求めました。

鷹野さんの作品の一部には、男性の陰部などが写っており、匿名の通報が警察にあったことから問題とされたようです。これに対し、同美術館と鷹野さんが協議して、撤去ではなく、作品を布や紙で覆うという展示方法の変更で対応しました。

なお、同美術館では、2009年に開催した展覧会で、男性器の写った映像を仕切られた空間で展示し、その時は問題視されなかったそうです。

3.レスリー・キーの写真展は問題にならず

2013年2月には、写真家のレスリー・キーさんが、都内のギャラリーで開いた写真展で男性器が写った写真集を販売したとして、ギャラリーのオーナーやスタッフとともに、わいせつ図画頒布容疑で警視庁に逮捕されました。しかし、この時、男性器が写った写真作品の展示自体は、わいせつ物陳列罪に問われていません。

「わいせつ物公然陳列罪」といっても、その判断は場合によって異なるようです。ろくでなし子さんと北原みのりさんが有罪となるのかについては、検察が起訴するかどうか、および起訴した場合には、裁判での判決によって決まります。

(編集部)

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