ホストクラブにハマる女の嫉妬とトラブル

11月26日、医師でタレントの脇坂英理子さん(35)を脅迫した容疑で風俗店勤務の20代の女が逮捕された。2人は新宿・歌舞伎町のホストクラブに通い、同じホストを指名する客同士だったという。容疑者は脇坂さんから風俗店勤務をバカにされたことに腹を立て、ネットの掲示板に誹謗中傷の書き込みをしたと伝えられている。一方、被害者の脇坂さんはクリニック経営のほかに、タレント活動もしており、年収5,000万円でありながら貯金はゼロという豪快な遊び方がテレビで紹介され注目されていた。そこで、今回の事件の原因となったホストクラブという場所、そしてトラブルが起こる背景についてまとめてみた。

3万円程度で遊べるのでOLの姿も

ホストクラブは、客が指名したホストと酒を飲みながら会話を楽しむ場所で、未成年お断りの大人の女性のためのスポットだ。料金は店によって異なるが、座っただけで発生するテーブルチャージとセット料金(1万円程度)、それに指名料(3,000円程度)と飲食代、消費税、サービス料(30%程度)がかかる。営業時間も1部は夕方から深夜1時、2部は日の出から昼までと分かれている。

どの店にも初回お試し料金が設定されていて、初めての客は2時間5,000円程度で飲み放題。初回だけで遊ぶ客も少なくない。ホストを指名する客でもビールや焼酎などの安い酒を選べば3万円程度で遊べるのでOLの姿も目立つ。

店ではホスト同士が売上を競い、毎月ランキングが発表される。人気や営業努力の証でもあるが、指名客がどれだけ金を落としたかという順位でもある。客も太客(多額の金を使う客)と細客(あまり金を使わない客)に分けられ、数百万〜数千万の金を落とす太客は当然のごとく大切にされる。

ホストは承認欲求を満たしてくれ、精神的な支えとなる

「一晩で900万円を使った」という豪遊ぶりを披露した脇坂さんだが「お金を使うことで仕事を頑張るための原動力になっている」と説明した。しかしなぜホストクラブなのかと疑問に思う人もいるだろう。

筆者もかつて足しげく通ったが、1回に3万円を支払うのがやっとの細客。恋愛感情はなかったが、笑いにあふれ、ストレスのない楽しい時間は病み付きになった。回数を重ねれば相当な金額になるが、現金払いなどで健全に遊ぶ分には問題ない。しかし恋愛感情や自己顕示欲、色恋営業(恋人同士のような雰囲気での接客)や枕営業(肉体関係によって指名客を獲得したり、売上をあげる営業)など、欲望が交わることでこじれていく。

そもそも指名は女性側に主導権がある。お気に入りのホストから「いま何してるの?」とマメに連絡がくれば、営業だと分かっていても悪い気はしない。なにしろ彼らは接客のプロである。初対面でもフレンドリーで、時には絶妙なスキンシップで“キュン”とさせるのはお手の物。誰もが肯定的な態度で接してくれ、承認欲求も満たされるなど精神的な支えとなるケースが多い。

以前、現役ホストや店の代表者に客層を聞いたところ、医師、弁護士、看護士、介護士、会社役員という肩書きがならんだ。ハードな仕事であればあるほど癒しを求める、そんな女性たちの受け皿になっているようだ。

自分がそのホストにとって一番の上客になりたい

今回のような脅迫騒動は極端な例で、店内でも争いを目撃したことはないが、指名ホストが別の客の席でシャンパンコールをしていたら、それに負けじと、より高い酒を入れて対抗するというのはよくある話。自分がそのホストにとって一番の上客になりたいという気持ちからマウンティングが勃発する。

今回もおそらく豪遊ぶりに対する嫉妬もあれば、ホストを独り占めできないもどかしさもあったと思われる。

ホストの中にはあえて太客の存在をにおわせて煽るケースも少なくない。客管理に問題はなかったのか疑問は残るが、女の嫉妬や逆恨みの実態が明るみに出た一件だった。一人の男のために多額の金が飛び交うホストクラブ。くれぐれもご利用は計画的に。

(蒼井バナナ)

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