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2014/11/20

探偵に聞く、被害別ネットストーカー対策

11月11日、数年前からタレントの眞鍋かをり(34)のブログコメント欄に「殺す」などと書き込んでいた男が、脅迫容疑で逮捕されました。

書き込みが膨大であり、直接所属事務所へも「謝罪しろ」などと電話していたこと、そして被害届を出したのが有名人であることなどから、迅速な逮捕であった可能性があります。

現在、有名人でなくても、ネット中傷被害は後を絶ちません。もし、被害にあってしまったら、どのように対策すればよいでしょうか。

    ある日、掲示板に自分の名前が

都内在住のOL・Aさんは、某大型掲示板にある勤務先企業のスレッドに、「◯◯(名字)もレイプされればいいのに」などの恐喝まがいの文言を、数回に渡り書き込まれました。会社のスレッドということもあり、顔見知りの可能性がよぎったAさんは恐怖を感じ、警視庁のサイバー犯罪に関する相談窓口に電話しました。

「すると、本名ではないこと、レイプに関する具体的な日時が書かれていないし、『レイプするぞ』という犯行予告ではないこと、回数が少ないことから、被害届を出しても捜査に至る可能性は低いだろう、ということでした」(Aさん)

そう、このような事例は、犯罪には当たる可能性が低いから、手の施しようがないというのです。

    まずはプロバイダに削除依頼

警察が動いてくれないなら、自衛するほかありません。ストーカー被害や嫌がらせ被害に詳しい、原一探偵事務所の福田雄一郎氏に話を伺いました。

「まずは、相手の素性を知りたいですよね。しかし一般人が知ることは、正直難しい。そこで、『プロバイダ責任制限法』を活用しましょう」

「プロバイダ責任制限法」とは、プロバイダ事業者や掲示板管理者などに対し、書き込んだ者の情報の開示請求ができるというもの。

「これにより、プロバイダ側が書き込んだ者に『開示しますか? それとも削除しますか?』と問うことで、書き込んだ者へ『素性がバレてしまう』と思わせることができるため、抑止になるのではないでしょうか。ただ、開示請求にも書面が必要になるので、弁護士さんに相談することをオススメします」(福田氏)

    自宅を知られたくない! 住民票の閲覧を阻止するには?

しかし、こうしたアクションを起こしたことにより相手を刺激し、実生活でも嫌がらせされるのではないか、という不安もよぎります。

まずは、自宅を知られないための予防策とは?

「住民票は、個人情報を書けば第三者も閲覧できます。この場合、『本人通知制度』を役所に申し出ていれば、誰が閲覧したか通知してくれるので、相手の素性を知ることができ、予防にもなります」(福田氏)

    家の電気はつけっぱなしに

では、自宅を知られてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。

「もし家の前で張り込まれてしまった場合、在宅中はもちろん、外出時も家の灯りをつけておくとよいでしょう。例えば本当は外出しているのに灯りがついていたら、相手は家のドアをじっと見ているはず。そこに帰宅したあなたが登場すれば、相手に気付かれず警察に通報できます。そうやって、相手の体力を消耗させ、張り込みを撹乱することができるのです」(福田氏)

    非常階段に誘い込んでストーカーの顔を確認

さらに外出時でつけられる可能性も。その場合、相手を巻く方法として、探偵が実際によく活用している動きを教えてくれました。

「怪しい気配を感じたら、まずはある程度賑わっている大きいデパートに入り、エスカレーターでいっきに最上階まで上がります。そしてそのまま非常階段で降ります。大きいデパートは、たいてい足音が大きく聞こえるんです。それに、非常階段を使用する客もめったにいない」(福田氏)

そこでふいに立ち止まり、後ろを確認すれば、相手を確認することができるというわけです。

「大事なのは、人気がなさすぎる階段を選ばないこと。あらかじめ、人の声が届くところを選んでおくといいですね」(福田氏)

それでも危険が続く場合、やはり探偵に依頼するのがいいでしょう。そして嫌がらせなどの証拠を集めた上で警察に被害届を出せば、当初はなしのつぶてだった警察も、積極的に被害届を受理・捜査するはず。

泣き寝入りは、嫌がらせやストーカーを助長させてしまう可能性も。面倒かもしれないが、自衛することが被害を拡大させない第一歩です。

●取材協力 原一探偵事務所

有山千春

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