『BRUTUS』で探る文系男子の攻略法

アラサー女性の恋のお相手として、「文系男子」人気が続いている。「草食」「弁当」「メガネ」「植物」など少しずつ形は変えても、優しく知的な男性がやっぱり好き、という女性は後を絶たない。

TVドラマ化もされた峰なゆか著『アラサーちゃん 無修正』(扶桑社)では、モテと自我の間で揺れつつも、セックスも仕事も自由に楽しむ“アラサーちゃん”が、書店に勤めるナイーブな“文系くん”に恋をする様子が描かれている

しかし、文系男子は一筋縄ではいかない。セクシーで賢い“アラサーちゃん”をもってしても攻略できずにいたが、ここで文系男子の心を理解できる1冊が現れた。

文系男子の大好物、「名言」がさく裂!

文系男子の愛読雑誌『BRUTUS 2014年11/15号』にて、男たちが考える『男の定義』を特集している。「『男』や『男らしさ』の定義づけが難しい時代だから考えてみよう」と、映画、音楽、本、偉人たちの手紙などから「男が男であるための心構えをここに再定義する」という内容だ。

特集は、文系男子の大好物、今は亡き文豪、実業家、棋士などの「名言」で幕を開ける。続いて男たちが憧れる格闘家、アスリート、俳優などの人生や、作品を辿ったり、写真家の操上和美と映画監督・大根仁の対談など、男たちによる「男らしさ」の自問自答が続く。

文系男子が褒められたい女性像とは?

全編にわたって「男のロマン」をお勉強する特集だが、途中、2012年デビュー短編集『ここは退屈迎えに来て』で人気作家となった山内マリコ、小西康陽が所属するレディメイド・エンタテインメントの代表取締役で文筆家の長谷部千彩が、男たちに「がんばって」とエールを送るコラムが挟み込まれている。山内マリコは「自分を知り相手を知り、そのうえで異性とうまくやろうとする男性がおとこらしいんじゃないかなぁ」と語り、長谷部千彩は「落ち着いた控えめな人が好きなので、そういった部分が垣間見れると男性の包容力を感じる」と男性を励ます。

なるほど、今、文系男子が褒められたいのは「知的で清楚。状況をわきまえることのできる女性」なのだ。文系男子を前に、決して「男らしさは筋肉」「6パック最高」とは言ってはいけない。小さなコンプレックスに悩む姿に優しく微笑み、うっとり語る男のロマンには静かに相槌を打っておけば良いのではないだろうか。

オウチにこもる文系男子。出会いの一瞬に勝負をかけろ!

ツノダ姉妹著『喜婚男と避婚男』(新潮新書)では、女性の社会進出が促進された反面、男性がこれまで女性の城だった「オウチ」に進出。ネットという武器を携え、オウチが男の心地よい巣になっていると述べている。

『BRUTUS』の特集でも、本、映画、音楽など、「男らしさ」を勉強するのはすべて家の中。文系男子は、本屋かTSUTAYAくらいでしか外に出ない。そのため出会い自体が大変貴重だ。

本特集には「男が憧れる男」「男のロマン」が詰まっている。これを「文系男子が好きなもの」の基礎教養として理解しておけば、出会いの一瞬にスパートがかけられるというもの。ぜひ健闘を祈りたい。

(穂島秋桜)

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