アラサー女性は何を着れば“おしゃれ”?

「好きなものだけを着ていていいの?」という疑問や、「若作りしすぎ?」という不安でちょっと複雑になってくるアラサー女性のファッション。ウートピでも以前、「アラサー女性に求めるファッション」という男性からのレポートを掲載しました(記事はコチラ:「30代独身男性」がアラサー女性に求める“お洒落”は?)。

『人は見た目が100パーセント』(大久保ヒロミ著・講談社『BE・LOVE』にて連載中)は、そんなアラサー女性たちの「このファッション、アリ? ナシ?」を徹底的に追求するコミック。研究職に従事する3人の女性たちが流行のファッションや美容に大真面目に取り組む姿がユーモラスに描かれていています。著者の大久保ヒロミさんにファッションの試行錯誤についてお話していただきました!

昔「ブランドものを着なきゃ」と思ってた時は、緊張感が走ってました

――「日々家事育児仕事に追われていて、今どきの美容やファッションがよく分からなくなった。だけど自分で調べるのは面倒」と思ったことが本著を執筆されたきっかけとありました。30代ならどれも「分かる分かる!」と頷きたくなるテーマばかりでしたが、テーマはどのようなところから見つけてこられるのでしょうか? 実体験であったり、登場人物にご自身を重ねられたり、ということはありますか?

大久保ヒロミさん(以下、大久保):周りの友達や、街を歩く人たちを見て、「自分より一歩おしゃれに突っ込んでる」って人を参考にすることが多いです。「めんどくさい」とか「どこでどうやるかわからない」とか「お金がかかる」とか、そんな砦を越えたんだなと。私も越えたいけど、今一歩そのエネルギーが出ない。でもやってみたい……みたいな、自分の中の微妙なラインに引っかかるものを探しています。

登場人物では、前田さん(40歳の既婚者)が同世代なので、一番自分と重なります。眉毛を昔のやり方で書いてしまう、とか。(第3話は長年馴染みのあった細眉から今流行りの太眉に挑戦する回です!)

――真面目な研究職の女性たちがファッションや美容について真剣に取り組む様子、そのギャップに何度も声を出して笑ってしまいました。数ある仕事、働く女性の中でも「リケジョ」に拘った理由はありますか?

大久保:仕事の中でも、より「固そうな」イメージの職場にしたかったんです。あと「いつも部屋にこもっている」みたいな環境の方が、外の世界がわからないというのが出るかなと。私自身、漫画家もそうなんですよ。あと、「おしゃれ」っていうふわっとした、感性やフィーリング勝負みたいなものを、理屈で考えるっていう設定にしたかったです。数学みたいに答えがパシッとあるものならやりやすいのに……と、私自身もよく思うので。でもこの作品を描くにあたって実際、研究所を取材させていただいたんですが、けっこう皆さんリア充でした……。

――主役3人が30歳、25歳、40歳と年齢が分かれていて、うち1人は既婚者ですが、年齢やライフスタイルが異なっていてもトレンドは大きく変わらないのが最近の特徴なのかなと感じました。10数年前ならこんなことはなかったように思いますが、最近のファッションや流行で新鮮に感じたことはありますか?

大久保:まったく同感で、今は昔みたいにはっきりと年齢のラインがないなと思います。あと、元々の顔立ちってあまり関係ないというか、メイク技術でどうとでもなるから、みんな可愛いですよね。ぽっちゃりさんの雑誌が出来たり、みんなオッケーな感じがすごいなと。これだけみんな可愛いと、男性は一体何を決め手に「この人」って選ぶんでしょうね?!

――最近はブランドに興味がなく、ファストファッションやユニクロで楽なものを着て無難に過ごすという人も増えているように思いますが、これについてはどのように思われますか?

大久保:私自身も普段そうなので、ラクでいいなと思います。昔「ブランドものを着なきゃ」と思ってた時は、やっぱり緊張感が走ってましたよ。でも、ファストファッション主流でしばらくラクに過ごしたら、反動でちょっとピリッとしたい時が来て、またブランドブームが来るのかな~? なんて考えてます。

皆さん、一緒におしゃれで右往左往していきましょう!

――大久保さんご自身がおしゃれしたいと思うのはどんなときでしょうか?

大久保:女性のおしゃれって、異性を意識してというよりも、同性が刺激材料となることがほとんどじゃないかと、よく担当編集さんとも話すんですね。周りの素敵な女性を見て影響されたり、女子会に行く時はおしゃれしたり……。やっぱりおしゃれするとテンション上がりますよね。これって何なんですかね、女性の本能なんでしょうね。

――どのパートでも着こなしやアイテムの取り入れ方に「大人はこう着こなす」「子どもっぽくならないためには」という視点が入っていますよね。私も最近洋服を買うときに「若作りしすぎかな」と考えることが増えましたが、これって意識しすぎでしょうか? それとも加齢に伴う変化でしょうか? もっと自然におしゃれを楽しみたいなとも思いますが……。

大久保:「歳相応」っていうのは本当に難しいですよね~~! 私も「若作りしすぎか……?」って考えて、手を伸ばしたものよりもう1つ横の落ち着いたものを選ぶなんてことが増えましたよ。それはそれで今度は「老けた?」ってなるし、正解がわからないですよね。逆に30代40代がこういう事に一番悩む世代だと思うから、20代までは思い残しのないように好き勝手やっとけ!! って思います。

――心強いお言葉ありがとうございます! 2巻に続くとのことで、どんな視点からアラサー女性の悩みを突いてくれるのか楽しみです。これから取り上げたいと思っていること、読者に伝えたいメッセージがあればお願いします!

大久保:ありがとうございます。2巻は、「外見と中身のギャップ」や、「おしゃれと人生」みたいに、ちょっとずつ、より内面に突っ込んだ内容に、なってる……かな……? いや、気楽な漫画ですよ!!

今後は「女子ウケおしゃれ」と「男子ウケおしゃれ」の違いなど扱っていきたいです。あと、何だかんだ言って「役立つ」情報は入れていきたいので、皆さんにとって有益な一冊になれば、と思います。
皆さん、一緒におしゃれで右往左往していきましょう! あと、ネタあればください!

大久保ヒロミさん

●大久保ヒロミ
4月14日生まれ、大阪在住。二児の母。1995年、別冊フレンドよりデビュー。「大久保ヒロミ」は旧姓で本名。代表作品は『あかちゃんのドレイ。』『エア彼』など。講談社 BE LOVE にて「人は見た目が100パーセント」連載中。公式サイトはコチラ。ツイッターアカウント:@okubohiromi

※漫画はここから試し読みできます。

真貝友香

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